こんばんは。
キャストさんも、公式さんも、そして私らも『1789』熱冷めやらぬって感じですが、私に時間がないので、感想書きます。
まずはその①ロナンと革命家たち。
間違いや思い込み多数です。
そして大分まとめたけど、長いです。
しかも理屈こねくり回してます(^▽^;)
それでもOKの方のみお進みくださいw
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まず、初演の時の私の感想。
「考えるより感じ舞台」「革命万歳」でした。
物凄いエネルギーに乗っかって、最後は昂揚感が残ってたと思います。
けど今回はすごく考えました。
お芝居に重点が置かれてたのもあるのかな?
それに押し寄せるエネルギーの色も違った。
上手く言えないけど、初演時は全部のエネルギーの塊がドーン。
今回は、一人ひとりのエネルギーが次々に押し寄せて、最後塊になってぶつかってくる感じ。
そして、二人のロナンから受け取る物語の印象の違いも、本当にハッキリしてた。
徹平ロナンの場合は、物語の流れに沿って感情が揺さぶられ、感動のピークは「人権宣言」の所。
ロナンにスポットが当たってるけど、皆が主役で、ロナンは象徴。
だからか、フランス革命のうねりを強く感じました。
和樹ロナンは、ロナンの感情にすごく同調して泣き所が沢山。
激動の時代を生きたロナンの生き様そのものに打たれる感じでした。
大勢の中の一人ではなく、ロナン個人の生き方考え方が前に出る感じです。
この場合フランス革命は背景になるのかな。
まあ、そもそもパパの死から二人の感情が違って見えたし。
徹平くんは絶望と諦念。和樹は怒り。
それも「1789」の受け取り方の違いになったかなと思います。
さて、フランス革命が1789年。
そしてロシア革命が1917年。
池田理代子さんのお陰で、この二つの革命はすごく勉強したw
で今回、革命家3人衆とロナン見ながら、この二つの革命の違いとか似てる所とかも一緒に考えちゃったwww
フランス革命とロシア革命は、専制君主性を排した事がとても似ていると思います。
目指したものは同じでも、方法論の違いで分裂したり、革命が成った後に粛清が始まる流れも、当時の世界情勢と戦争が革命を加速したことも。
そしてどちらも革命を先導したのは、所謂インテリさんたちです。
『1789』の三人衆も、弁護士とジャーナリスト。
ロシア革命でのレーニンやケレンスキーも教師の家の出です。
目指した体制は真逆だったけどね。
あと、革命時のフランスの識字率は10%程度。
ロシアは130年近く経ってても17%前後。
ほぼ字が読めない人達を、アジビラだけで煽動する事ってとても難しいと思います。
そこで今回の『1789』
初演時は、ロベスピエールが中心だった革命家のバランスが、今回は表向きロベピが中心ではあるけど、デムーランも中心にいた。
デムがいないとロベピちょっと危うい感じ?
単純に3人のバランスや、新ロベピのりょんりょんのカラーに合わせて、デムーランがお兄ちゃんポジションに納まったっても思うだけど。。。。
でもでも、識字率とか諸々考えると、ジャーナリストの力って、当時は大きかったんだなぁって思いした。
不満を募らせている市民に、人間は皆自由かつ平等であるべきだと言う事を、泣き寝入りしてはいけないんだと言う事を、理想論としてではなく自分に直結した問題であると分りやすく伝える力を持ってたのが、この『1789』のデムーランだったんだろうと思います。
だから、東宝での上演時に『武器をとれ』が追加されたことが、ストンておちた。
演出も、デムがほんとにほんとに、芯になってたもんね。
まね、日本人女子は知ってるわけですよ。
特に宝塚が好きな人は、子供から大人まで。
デムーランベルナールってwww
脱線修正(`・ω・´)ゞ
戻りますw
この革命家3人とロナンの、出会いと親交と軋轢。そして葛藤。
それが、テペロナのときは革命とすごくリンクして感じました。
テペロナの場合、革命家さんたちは無意識にロナンより上にいたんだと感じました。
見下してるわではなくね。
ん~。自分達は導くもの的な?
3人とも気づいてないんですけどね。特にロべピとデムはww
「自由と平等」の時にそれをロナンや印刷所の仲間から突き付けられる。
けどテぺロナも、自分の怒りを初めはあまり意識してなかったのかなって思いました。
怒りよりも悲しみのほうが強く感じた。
それでも、自分の生活や家族の悲惨さを他の仲間と共有していくうちに、どんどん自分の内包してた怒りに気づいていって爆発させる。
このシーン、ロナンを通して革命のうねりがすごく感じられました。
同じ第三身分の者同士でも、同情や理解をしなければいけないものが横たわってる。
それらに一人ひとりが気づいて、その怒りややるせなさが1つになった結果がフランス革命であり、人権宣言なんだろうなと思います。
だから『人権宣言』が私の一番の感動ポイントになりました。
次、カズロナの場合、初めから権利や自由についての主張を漠然と持ってるので、革命家たちに対して感謝はするけど、初めから同等って思ってる。
みてて、三銃士とダルタニアンみたいと思った。
ロナンの人生はとても短かったけど、それでも絶望から立ち上がり、友を得て学び、そしてオランプを愛して、農民の一人でなく、ロナン・マズリエという1人の人間として生きて散っていったと思います。
歴史の大きな流れの中に、爪痕を残したのが、和樹のロナンだと思いました。
この「自由と平等」で4人がぶつかり合ったとき、ロベピもデムもダントンも真摯に向き合い、ロナンをあきらめなかったんですよね。
もし、王家が、ルイ16世が、マリーアントワネットが、革命家達とロナンの様に、ぶつけられた市民の怒りに真摯に向き合ってたら。
結果は全然違ってたんだろうなぁって思います。
んー。二人のロナンを通して観た今回の『1789』は、単純に「革命万歳!」って言えなかったです。
他人によって奪われてる「人としての尊厳」に気づき、体制を変えようとする力とか。
そしてジャーナリズムの本来の在り方って何んだろうとか。
何かを失った絶望や悲しみが人を変えていく過程とか。
そして彼等にとっての「自由」とは「Freedom」ではなく「Liberty」である事とか。
今回の『1789』はいっぱい気づきがあって、いっぱい考えさせられました。
なんか本当に纏まらない。。。(・_・;)
ロナンと革命家たちを中心にしたら纏まるかなと思ったけど
言いたいことがあり過ぎて長くなっちゃった(; ・`д・´)
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました<(_ _)>
けど、やっぱり舞台はいいね
想像が形になって目の前に存在してくれるから(*^-^*)
さて、次はキャストさんの感想書きます。
今回3日かかったから、また長くなるのかなwww
頑張って纏めます。
もちろん大ちゃんも