こんにちは♪

昨日の東京は、曇りのち晴れ?
とにかく、雨は降りませんでした♪
流石晴れ男さん。

朝から頭の中整理してたけど、纏まんないので、いきなり感想書いちゃうことにしました。

それでは、感想行きまーす
あ、間違い沢山あります。
それと、あくまで私が感じた事ですので、そこんとこよろしくお願いします。←言い訳だらけww

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まず粗筋です。

史上初の中国統一を成し遂げた「秦の始皇帝」。
物語は不死を希求した彼が、不死の秘薬を求める旅の途中から始まりました。
始皇帝は華陽夫人の琴を聞きながら、自分の幼少期からの来し方を回想していきます。
子供の頃の温かい思い出・人を信じられなくなった原因・裏切り・暗殺。
その中で彼の心を捉えて離さない男がいました。その名は荊軻。
数多存在した暗殺者の中でも、死を恐れない『眼』を持った荊軻が、始皇帝の不惑を揺るがす種を落としていました。
死を目前にし、生を希求する始皇帝に、荊軻の眼は何を残すのか・・・

和の会さんの粗筋とはちょっと違いますが、私はそんな感じで受け取りました。

キャスト
秦国:秦王「嬴政」・・・・・遊佐浩二さん
    華陽夫人・・・・・・・甲斐田裕子さん
燕国:燕国太子「丹」・・・平田弘明さん
    荊軻・・・・・・・・・・・渡辺大輔さん
    秦舞陽・・・・・・・・・河合龍之介さん   

『殺生石』は九尾をはじめ魂の成長や融合が一本の筋としてあるけど、物語自体は夫々独立したものでした。
今回は、始皇帝の回想の中のお話だったためか、1幕から3幕まで全部繋がっていました。
演出も、語り部と演者が次々と変わっていくんです。視点が変わるというのかな。
ちょっと忙しかったです(笑)


1幕目
去年同様、開幕前から風の音が流れていました。
今回は中国大陸を想像しながらだったので、草原や砂漠(ゴビ砂漠的なw)の風に感じました。
乾いててすごく強い風かな。
で客電が落ちると、奏者が一人だけ登場。
扇面画は水墨画っぽい絵で、旅団が描かれていました。
今回はほとんど色がなかったなぁ。
で、絵に注目してたら、足音がして、振り返ったら遊佐さんと甲斐田さんが通路に立ってた。
遊佐さんが上手側、甲斐田さんが下手側で向かい合ってました。
その二人から語られる、始皇帝の生を希求する旅と、逃れられない死を受け入れようとする始皇帝の心情。

そのままお二人はステージに。
階段が外され、完全に『咸陽宮』の世界に入っていきました。
扇面画も咸陽宮の絵になり、下手甲斐田さん、中央平田さん、上手遊佐さんで着席。
始皇帝は20年前を回想します。

扇面画は「宮殿」と「冠と青い蝶」が出てきました。
青い蝶は人質の太子丹。力の違いが冠と蝶の大きさに表れてるように感じました。

この時の語り部は華陽夫人かな。。いや太子丹もだったから、お二人で語り部と演者を分けていたと思います。

質として咸陽宮にいた太子丹は、5年たっても直接会う事の出来ない幼馴染にいらだっていました。
幼少の頃の温かい思い出、自分の後をついてきていた小さい嬴政。
この義兄弟の絆で、戦のない世の中を作ろうと誓った嬴政。
変わらないままで居てくれると信じていた太子丹は、やはり子供の頃を知っている華陽夫人に「あなたの知っている嬴政はここにはいない」と言い放たれてしまいます。
苛立つ太子丹。そして、太子丹の声を聞きながら心を閉ざした嬴政もまた、子供の頃に想いを馳せていきます。窓辺を横切った蝶に誘われて。。。

それぞれが趙国に出された人質として、二人は出合います。
太子丹五つ、嬴政は赤ん坊。
太子丹は弟の様に嬴政を可愛がり、大人になったら二人で平和な世の中を作ろうと誓い合います。
嬴政の一番古い思い出は、自分に蝶を捕まえてくれた太子丹の背中。
彼にとっても頼りがいのある丹と共に、平和な世の中を作ることが夢になったのだと思います。

このシーンでの扇面画は青と黄色の蝶と、崖にあるピンクの芍薬みたいな花でした。
青が太子丹。黄色が嬴政。ピンクの花が華陽夫人だと思います。
黄色は天帝の色。人界にあっては、皇帝しか身に着けられない色ですよね。
ただ、私的に「蝶」がとても不吉な感じがしました。
羽虫のイメージって、光に吸い寄せられて焼かれて落ちる。
そんな感じなんですよね。
その光が「権力」なのか「乱世の平定」なのか。
どちらの蝶がその光に焼かれずにたどり着けるのか。
そんなことを思いました。


しかし純粋で無垢な子供時代は、嬴政の祖父の挙兵によって壊されてしまいます。
丹の知っている嬴政はここまで。

丹の知らない時代を幼馴染として育ち、後宮に上がっては后として嬴政の変化を見続けてきた華陽夫人は語ります。

嬴政は母と二人、田舎に落ち延びひっそりと暮らし、そこで母の爪弾く琴の音に診せられた、まだ子供だった華陽夫人と出会います。
華陽夫人は母親に琴を習い、嬴政を市井の子供たちに繋いでくれました。
その後、父が秦国王となったため、嬴政と母は秦国に入ることに。
その宮廷で、嬴政は信じていたもの達からの裏切りや、自分の出生の秘密に触れ、人の心をなくしていくのです。

宦官との間に子を成した母親の不貞。
そして自分は父の子ではなく、呂不韋の子ではないのかと言う噂。
それを否定できない自分の中の疑惑。
他国からも命を狙われ、母も弟を王位に着ける為に自分の命を狙う。
師と思っていた呂不韋は自分を出世の道具に使った。
そんな出来事が、彼の人を信じる心を奪っていきました。

それでも彼を支えていたのは、丹との誓いであったと思います。
「平和な世の中を作る」「乱世を終わらせる」
ただ、様々な出来事が嬴政に選ばせた道は、平和を掴むための犠牲でした。
信じるから裏切られる。
ならば国家を安寧に導くための正しい政を行わないものは処罰してしまえ。
究極の「義」の要求が、彼を人心を持たない鬼にしていったのかなぁって思います。

この話を華陽夫人から聞いた太子丹は、それでも顔を合わせて話ができれば、という望みを捨てませんでした。
太子丹の望みはかなえられ、嬴政との謁見がかないます。
しかし、そこにいたのは太子丹の知っている、かつての嬴政ではありませんでした。

血で血を洗う、一番恐ろしい方法で乱世を終わらせるため鬼神になった秦国王。
太子丹はそれを悟り、雷雨に紛れ咸陽を抜け出しました。

一人は人の心を持ったまま現状の均衡を保ちつつ乱世を終わらせることを望み。
もう一人は、人の心を捨て、現状を徹底的に破壊し新しい世を作ることを望む。
兄とも弟とも慕い合った男達は自分の「義」のために敵対し、女は変わってしまったかつての幼馴染をそのまま受け入れる。

嫉妬と諦念。憎悪と絶望。
国を動かすのはやはり人心で。。

国を思い、朋を思い、夫を思い。
何をなすのか、どう動くのか、3人の夫々の想いがあふれてて、とても切ない一幕目でした。

そして、この一幕目は「声で演じる」事を生業にしている方達のすごさを感じました。
特に遊佐さん!!
子供の声・青年期・女性の声。
遊佐さんの高めの声は聞いた事あるけど、するっと女性になっちゃうんです。
嬴政の年齢の変化、感情が欠落した声。
素晴らしかったです。
甲斐田さんは、抑えた中に太子丹への憐れみや嬴政への母性が見えました。
平田さんは、言わずもがなでございます(*^-^*)




国が乱れるという事は、その国の王(皇帝)に徳がないからである。
これが易姓革命の大本ですよね。
嬴政か太子丹か、どちらが天帝に選ばれた者のか。
暗転し篳篥の音が引きをもたせ、甲斐田さん・遊佐さんが退場。

代わりに笙の音と共に、大ちゃんと龍ちゃんが登場し2幕目が始まりました。

が、長くなったので、いったん切ります。

。。。。。終わるのか?

終わらなーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ヤケクソ気味(^▽^;)