忘れないうちに、9/8のドラキュラ千穐楽の感想を書いておきます。
レポはご覧になった方々が上げていらっしゃると思うので
あくまで私の主観に基づいた覚書&感想です。
「ちがう、ちがう!!」と思われる方がいらっしゃったら、すみませんm(_ _ )m
と、先に謝罪しておきます。
今回、2階席最後尾での観劇でした。
表情は見えません。
でも、ライティングや装置、全体の動きなどが見渡せて、おいしい席でした
東京国際フォーラムは初めてだったんですが、とても見やすいホールで音響もよかったです。
そうそう、トウモロコシのセットですが、私には「うまい棒」にみえました(;´▽`A``
さらに階段が動き出すと、プライド・ロックがバーンと出てきて、頭を切り替えるのがちょっと大変でしたがwwww
脱線したー( ̄Д ̄;;
内容は、「愛の物語」
人間を犠牲にして生きてきたドラキュラが、ミーナを愛し、その愛を得て「死」を受け入れる。
自己犠牲によって、その愛を昇華するまでの物語だと思いました。
これって、「GOD」の愛にも気づくってことなんですよね。たぶん。。(自信ない)
私、小さい頃叔父と一緒に映画を見ていたんですが、3才ぐらいから見ていたそうで(母談)
その叔父が好きで見ていたのがホラーだったんですね。
子供心にクリストファー・リーのドラキュラが怖くてすごく印象に残っています。
で、映画では容易に「異国」が表現できますが、舞台では舞台転換やセリフでの説明での表現になりますよね。
今回どうするんだろうなと思っていたら、ジョナサンと伯爵の対面の場面で、伯爵が「ハーカー・ジョナサン」と言った、その一言で表現されていて「おぉぉぉ」と思いました。
ハンガリー語(マジャール語)って日本語と同じで先に姓がきますものね。
ただ、オーストリアなら簡単に理解できても、果たして日本でこの違いがどれだけ理解されたんだろうとは思いましたが。。(はい、お口チャック!)
さてさて、書き出したら次々に思い出して止まらなくなってきてるので、印象深かったことを。。。
まず、セット。
とてもシンプルで、トウモロコシが回転したり閉じたり開いたり、ライトの変化で各場面を表現されていました。
最近は映像を使う事が多いですが、私はどちらかというと、セットはシンプルで各場面をそのセットの使い方とライトで表現する方が演劇的で好きなんですね。
想像を掻き立てられるので(=⌒▽⌒=)
で、今回はそれを感じられてワクワクしました。
次、コロスの方々。
厚みのある素晴らしい歌声で鳥肌が立ちました。
そして、ダンサーの方々も。
うまいなーと思ってプログラムでチェックした方が、長谷川さんで「DAZZLE」の主宰であることを知り納得したり。
アンサンブルの方々の力に圧倒されました。
次の次。主要キャストの皆さん
和央さんは、私の印象が少年が似合うってところで止まっているので、緩急があって大きな人になったなぁ~と感慨深く観ました。
親みたいなことを言ってますが、男役として大成する前に宝塚を見なくなったので、ごめんなさい
吸血後の若返った伯爵は文句なく格好良くて、真ん中に立ちなれたオーラを感じました
特に、綜馬さんとの掛け合いは、鳥肌ものでした。
安倍なつみさんは、正直ここまで歌える人だとは思っていませんでした。
高音部分はきつい様子が見えましたが、今後もっとミュージカル女優として大成するんじゃないかなと思いました。もう、「なっち」とは呼べないですね(笑)
菊池さんは、中低音の音域が好きです。
夫選びのシーンはとてもかわいくて、すごくほほえましくて♡
やばい、どんどん雑になってるぞ~( ̄□ ̄;)
辛源さんは「MITUKO」ぶりでしたが、爽やかで優しくて、ちょっと弱々しいジョナサンを好演されていました。
歌声も素敵でしたね(^∇^)
そして、大ちゃんをのぞく求婚者の二人とレンフィールド。
(大ちゃんは別であげます。)
松原さんは、暑苦しいテキサス男を絶妙に演じてらして、出番は少ないですが印象に残るクインシーでした。
ぴろし(笑)もとい。
矢崎さんのアーサーについては「なさけないな~」と思ったんですが、プログラムを読んで「人間の滑稽さ」に焦点を当てて演じられたことを知り、乗せられたなと思いました。
桜井さんのレンフィールドはもう、友達とすごいね、上手だねを連呼してました。
この役は色々な演じ方ができるし、やってて気持ちよかったんじゃないかな~と思います。
そしてそして、鈴木綜馬さん
一幕終了前の「墓場」のシーン。
一気に舞台の空気が変わりました( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
緊迫感が強く感じられて、昂揚感が半端なかったです
また、ソロの場面と、ジョナサン達と一緒の場面。伯爵との場面。それぞれで押し出しが違う
もう、観ていて大ちゃん盗めるところは全部盗んでって思いました。
声が円やかなので、優しい役柄の綜馬さんが好きなんですが、今回のヘルシングやレ・ミゼラブルのジャベールとか激しさが出る役柄も大好きです
結局、どんな役でも好きなんですね。私。節操なしです。。。はい
たった一回の観劇でしたが、とても楽しむことが出来ました。
役者さんたちは素晴らしかった
グラーツ版のオリジナルを見たくなるくらい。本当に素晴らしかったと思います。
ただ、ちょっとここから毒吐きます。でも、フォントを小さくする小心者の私。。。
まず、自分がミュージカルを観るいつもの調子で観劇に臨んだ事が原因と思いますが
このドラキュラは、「和央ようか」ありきで演出されたものだったと感じました。
男性陣いらないんじゃないか?って。様式美を追求するならその方がよかったんじゃないのかなって。
なんとなく、消化不良をおこしてしまいました。集中もできなかったし、混乱して。。。
これ、宝塚だったら入り込めたかもしれませんね。
ということで、ドラキュラの感想。終わり。