僕らが旅に出る理由 -8ページ目

僕らが旅に出る理由

音楽と食べ物と気持ちがいい場所。

 

 


今日は午前中だけ仕事だったのでゆっくり料理が出来る。

 
食材を買いに普段行かない街のスーパーに行ってみた。
 
カートを押しているママさんとすれ違いビックリした。
 
去年、亡くなった友人にソックリだったのだ。
 
すれ違った瞬間、記憶のビデオテープがしゅるしと巻き戻された。
 
初めて会ったのは中学生の頃の部活。
僕の一目惚れで生まれて初めてラブレターを書いた。
付き合ったかどうかは覚えてないが一緒に帰った事は覚えている。
ある日、遊びに行ったらお母様を紹介してくれた。
この子は元気そうですが持病があってね。
帰りが遅いと心配で心配で。と言っていた。
 
その日から僕は毎日彼女を送った。
すごく遠回りだったので毎日10キロ近く歩いていたと思う。
月の光を浴びながら帰る毎日は厨二病の僕には最高で沢山歌を作り、メロディを忘れない様に走って帰ってすぐピアノとギターで譜面を書いた。
 
僕が先輩だったので卒業と同時に疎遠になってしまい。僕は高校生としてバンドやバイトに明け暮れていた。
 
風の噂では僕が卒業したあと部活を辞めて不良になり、ギャルになったと聞いていた。
クソダセェな。と思い、記憶から彼女が消えた。
 
数年後、大人になって僕はサーフィンを始めた。
海の目の前に住んでいる僕は毎日毎日サーフィン。
ある日沖で波待ちをしていたら女性サーファーがいておっ?と思って顔を覗いたら彼女だった。
写真は再会して一緒に出た大会。 
松崎しげる級に黒いのが僕。
 
 
 
僕は当時中学校教員だったので山奥の学校に転勤になり、サーフィンどころじゃ無くなってまた疎遠になってしまった。
 
またどこかで会えるだろう。と思っていたが次は訃報でした。
 
 
子供の頃から持病を持っていた彼女は今まで生きれた事が奇跡だったらしい。
 
それを知ってればもっと何か支援が出来たかも知れないと思うと胸が痛む…。
 
もし、今すれ違ったママさんがあの子の生まれ変わりだったらいいな。
子供と手を繋いで幸せそうだったもん。
 
 
買い物の後、再会したサーフィンスポットに行ってみた。

また会えるかな。
また会いたいな。
 
想いは巡り、時を超え。
明けゆく街染める風 帰らぬ空 君の声