抱いて木枯らし。 朝8時の渋谷道玄坂。 坂道をあの子と降りる。 眩しい朝日とゴミ収集場所に集まるカラスに目を細める。 兵隊のようにゾロゾロと歩く サラリーマンの列をみて 仕事休んでこんなことしてる自分に胸がチクリと痛む。 寒いね。なんつって手をつなぐ。 冷え冷えの手。ちょっと乱れた髪。 昨日の夜を思い出して ウルっと来ちゃって 腰に手を回す。折れそうな細い体。 思わずキミを 抱いて木枯らし。