お世話になっており児童虐待専門医の先生が、東部の遠隔地域に、児童虐待のコンサルテーション(教育、指導、相談対応)のため、毎週、週1回通っているとのこと。
一度ついていきたいとお伝えし、片道3時間
かけて、行ってきました!
行ったのは、お隣りのアーカンソー州との境にある、Poteau(ポトー)という町。
本当に小さい町で、少しのお店が集まったストリートがあるだけ。だけど、ここでも、児童虐待や子育て困難事例はあるのです。
私が住むオクラホマシティは、ニューヨークやロサンゼルスと比べたらど田舎ですが、それでもオクラホマ州の中では都会な方だったんだなぁと思ったり![]()
ポトーはこんなところ↓
オクラホマシティからハイウェイでひたすら東に。
びっくりするくらい何もない道(草原、通りすぎる、馬、牛、たまにヤギの地帯、たまにちょっと森)を抜けていきました。
途中、広大な朝焼けをみたり、広大なアンカーソー川を抜けて。
晴れてたらもっと綺麗だったかな〜 残念💦
湖かと思うくらい広大な川。
Child Adovocacy Center(CAC)がオクラホマにもたくさんあります。
被害にあった子どもに司法面接(子どもに対して行う定められたインタビュー方式)を行い、警察や児童相談所とも連携をして必要に応じてサービスを紹介したりする施設で、今回もここPoteauのCACをまず訪問しました。
児童虐待専門医の先生は、ここで警察や関係機関へのレクチャーをしたり、困難事例の対応について相談にのっているそうです。この地域のCACでも年間200件以上の司法面接をしているというから驚き!日本ではまだまだCACは1箇所しかなく、司法面接の体制が整っていません。
特に興味深かったのが、ネイティブ・アメリカンについて。
オクラホマ州はもともとネイティブ・アメリカンの強制移住地区もたくさんあり、白人の次に多い(=9.2%)人種で、アフリカン・アメリカン(いわゆる黒人さん=7.7%)よりも多いのです!
彼らについては、Indian Child Welfare Act (ICWA, インディアン児童福祉法)で特別に設定されていて、里親に保護される時も同じ部族の里親に行くこと、など色々決まりがあります。
もともとネイティブ・アメリカンの居住地区では、法律が州の法律に属しておらず、連邦法によって規定されているそうで、州の中に別の法律で動く国(保護地区)があるようなイメージ?なんだ、と説明されました。だから部族はカジノを経営して収入源になっていたり、州の法律で動く児童相談所とは違う、部族の警察・裁判所・ソーシャルワーカーが児童虐待の対応にあたっているそうです。
全てが一律的に等しい日本の制度(県や市町村で法律が大きく変わらないですよね)からきた自分には、話を聞いていてめまいがしそうになりました。
また、都市部とは違った問題点として、「ジプシー」と「アーミッシュ」の人々の話も聞きました。オクラホマにもジプシーもアーミッシュもいるとのこと![]()
ジブシーはアメリカ全体では100万人近くいるのではと推計されていますが、いわゆる移民民族で、冬の間はここにすみ、暖かくなったら隣の州に移動していく...、本当にそのような生活を続けているコミュニティが存在しているのですね。彼らは政治や法体制とは浮世離れた考え方(信念?)をもっているので、学校は6年生まで、それ以上のアカデミックな知識は必要ない、としているそうです。
アーミッシュは、もともとドイツ系の移民でドイツ語/オランダ語を話し、農耕や牧畜で自給自足をしなるべく電気を使わない生活様式を貫いているコミュニティです。馬車にはゴムのタイヤは使わないとか、洋服の色は決められた色のものとか、電話はあってもコミュニティ全体で1台だったりとか(もちろんi phoneなんて持っていません!)、医療保険も入っていないので、ほとんど医療機関受診もしないとのこと。彼らも必要以上の教育は不要と考えているので、学校は8年生(中学2年生)までと決めているそうです。
このような信念の違い、居住地の移動、閉鎖的なコミュニティーの中で、児童虐待を見つけたり、介入するのは、とても大変で、なかなか対応ができないでいる、と言っていました。
なんだか色々カルチャーショック、、、文化や歴史のなかで、ある程度の善悪が決まると思うので、児童虐待の定義すら揺れ動くことを実感しました。
午後は、近くの医療センターで、内科と小児科をみている先生が、最近経験した児童虐待事例について相談があり、診断書の書き方などを指導していました。
往復6時間かけて、毎週通って指導している熱意ある先生に、脱帽!!
遠かった(疲れた💦)けど、連れて行ってもらえて、とても良かったです。
最後に、立ち寄った、World highest hillの写真を。(1 ft足りなくて、山になれなかった、世界で一番高い「丘」だそうです。)寒かった😂
また、機会があったら、オクラホマ州の違う地域も見に行けたらと思います![]()












