(追記有り)
気になって仕方無いので、35mm f2Dのクリーニングをした。これで2回目になる。今回は徹底的に行なった。先ずは化粧リングをゴム工具で反時計回りに回して外す。

フィルター枠は、3つのネジで留まっている。


フィルター枠を外すと、下に見えていた2本のネジを外す。



これで前玉ユニットが、ごっそり取り出せる。


この銅のリンクプレートは、開放での絞りの開き具合を調整後にロックする為のものだ。
ロック剤が塗布されていて、少し外し難い。


これで絞りユニットが取り出せる様になった。

取り出した絞り羽根ユニット、どの様に重なり合っているのか観察し写真を撮っておく。


ユニットのコイルスプリングを外すと、上下のパーツが分離出来るので、羽根の並び具合を撮っておく。
イソプロピルアルコールで洗浄脱脂を行うが、無水エタノールでは、油分の除去は殆ど出来ないので、イソプロピルアルコールかベンジンを使う方が賢明だ。

イソプロピルアルコール浴を行う前に羽根の写真を撮っておくつもりだったが、バラバラになったので個々に徹底的に綿棒で洗浄した。

油分や汚れが浮かび上がって来た。


ちょっと厄介な羽根の組付け。


組み上がったユニットをセット、後は元通りに前玉ユニットを取り付け元通りにした。
やれやれ、疲れた。
この後、他のレンズと同一絞りで撮影し、ほぼ同じ露出になる様に、全開にした時の絞りの開き具合を調整するんだけれど、開放状態は全開状態よりも多少絞られた状態になる。

レンズ装着時の全開状態
全開状態で僅かに羽根が見える程度が、このレンズの正常な絞り羽根の位置なんだと思う。

絞り込みボタンを押したf2.0の開放状態
実際開放で絞り込みボタンを押すと、更に羽根が現れる。