かっこいいデザイン
ソリッドなデザイン
モダンなデザイン
レトロなデザイン
こうして書き並べてみると、デザインとは、
ある種のやわらかなカテゴリーに属している
様に感じます。
お客様からの要望でも、キーワードとして、
こういったグループ分けがされることが多いですが、
その言葉だけが先行してしまうと、実はちょっと危険なのです。
なぜかと言うと、デザインとは、結果でしかないからです。
デザインは、物事の解決方法の一つでしかありません。
上記のようなグルーピングは、分かりやすさを先行させているだけです。
もう少し分かりやすく書きます。
本来のデザインとは、
改善したいこと
自分の心の中にある潜在的意識
などをロジカルに、はたまた斬新大胆に、解決することだと思います。
そして、ことリノベーションのデザインに関しては、
コミュニケーションを形にした結果が、デザインであるとも言えます。
子供とのコミュニケーション
夫婦同士のコミュニケーション
ゲストとの関係性
もてなし方
そして、自分自身の生き方
そういったものを汲みとって空間に表現することが、リノベーションデザインであると思います。
「2LDKの家が欲しい」
ではなく
「寝るときはどうしても密閉空間でないと寝れない」&
「子どもと自分のスタディールーム」が欲しいという結果が、
2LDKなだけなんです。
「朝、奥さんの料理を作るトントンという包丁とまな板のあたる音で
目覚めたい」
という感覚でも良いんです。
そんな感覚を形に表していくのが、私たちの役割ですから。
その結果、シャープな空間構成になった。
その結果、なんだかほっこりするテイストになった。
など、様々なビジュアルを生み出します。
ですから先ずは、自分の考えや想いを、少しずつ言語化しながら、
自分自身を見つめなおす事を、リノベーションデザインのスタートとします。
ここのスタディーなしに、さっくりと形が先行してしまっているのが、
デザイナーズ住宅であり、専門業者による利益先行型再販物件なのです。
ご注意ください。
そう考えると、家は単に「買うもの」では決してありません。
「創るもの」なのです。
空間ディレクター
和泉