そんなことを突然いわれたら私はどうするだろう?
父が帰ってきた。
普通に話をしている。声の大きさ、しゃべるスピード、入院前と変わらない感じ。
ただ、小さくなっている。
背骨が見える背中ではなかった。
時々言葉が、出てこない。
一か月、ほとんど喋ることのない入院生活なんか送ったら、若くても、しゃべりづらくなるでしょう。
お世話になっている方からご自分のお父様をガンで亡くした経験からアドバイスをいただいた。
何も手立てがなかったので、漢方を処方してもらったら楽になったって言ってたと。
その先生を紹介してもらい、私が代理で相談に行った。
「医師のやる気の問題だね。これ位で抗ガン剤打たないなんて、リスクが怖いからだろう。確かにこの数値はリスクが高いが、何もしなければ0、リスク含めて20%とどちらを取る?って選択肢与えられた?
もっとむくみを取る処方と食欲増進の処方が必要。口から食べないと体力なくなるからね。
栄養が全部ガンに行くから、無理して食べなくてもいいって?そもそもそれが間違ってるよ。
むくみを少し取らないと、漢方どころじゃないよ。まぁ、医療機関によって考え方様々だからね。」
…医師によってこんなにも考え方が違うのか?
この先生は主治医に対して、「こんな薬はどうですか?病気の進行と年齢を考えると難しいとは思いますが、ご一考願います。」という紹介状を書いくれた。
これには母が納得。
「だから栄養必要だと思ったのよ!」
意外な所で同意を得られるものだ。
漢方の処方はなかったが、次の外来で、この紹介状をらもって相談するらしい。
目まぐるしく変わる毎日。
少しでも楽に、長くとみんなが駆け回ってる。