お母さんの学生時代からのお友だちのSさんが遊びに来てくれた。

Sさんは私が小さい頃はよく、チーズケーキを買ってきてくれた。

今でもやっぱりケーキを買ってきてくれる。

しばらく会っていなかったけど、こうやって会うと、なんだか懐かしい気分になる。

Sさんは、ちょっと(?)おっちょこちょいなところがある。

うちのお母さんを、遥かに上回る。

この二人でいたら、あのお母さんですら、お世話役になるのかと思うとちょっと笑える。

Sさんが、お昼ごはんを食べに連れていってくれた。

お腹が破裂しそうなくらい食べた。

食べながらSさんは、お母さんの話をいろいろしてくれた。

車の運転が上手かったとか、料理が上手かったとか。

もちろん私だって知っているけど、あらためて他の人に言われるとなんか嬉しかった。

「もうすぐ誕生日だね。何か欲しいものない?」

って、私の誕生日を覚えていてくれた。

「○○ちゃんは姪っこみたいなもんだから!」

こうやって気にかけてくれる人がいるのってすごく嬉しい。

お母さんが元気なうちに会わせてあげられなかったのが、本当に申し訳ない。

Sさんも、お母さんも、久しぶりに楽しくおしゃべりとかしたかっただろうな。

お母さんが亡くなった後Sさんが、若い頃にお母さんと二人で旅行に行ったときの写真を持ってきてくれた。

近くに飾っておいてあげて!って。

Sさんはその写真を額に入れて、家にずっと飾っていたらしい。

一年も借りっぱなしでごめんなさい。

焼き増しして、やっとSさんに返すことができた。

また是非、お線香をあげにきてね!

お母さんも、会えるのを楽しみにしてると思うから!


隣の家のおじさんとおばさんが、お仏前を持ってきてくれた。

もう一年ですね…って。

同じマンションに住んでいるけど、顔を知っているくらいの人ばっかりだと思っていた。

今どき、ご近所との繋がりなんて希薄なものだと思っていた。

でも、そうでもないらしい。

私は顔しか知らなくても、よく声をかけてくれる人たちがいる。

お母さんが乗っていた赤い車、今は私が初心者マークを貼って乗っている。

その様子も見てくれている。

私が知らなかっただけで、お母さんはしっかりとご近所さんたちとつながっていたんだなと、改めて思う。

いろんなことを思って昼寝したら、あちこち虫に刺された。

何が起こったんだ?!

ではまた。