便利さの代償を考える本だと思います。
第5章 環境ホルモンの海~
環境ホルモンは、脂肪に溶け、生分解されないという特徴があって、石油を原料にした製品から溶け出したもの。
石油化学物質の分子構造には、細胞中にあるホルモン受容体の「点火装置」をオンにするカギをもっているそうで、体に間違ったホルモンの働きをさせてしまう物質なんです。
石油化学製品は、プラスチックや衣類、洗剤、香水、殺虫剤、医薬品、食品添加物、最近の家なんかは壁も床も屋根も化学合成物質だし、ありとあらゆる所で使われていて、逃げられないくらい身近なものです。
現代の生活はこの人工エストロゲンの影響を常に受けているような異常事態なんです。
女性には、自然なエストロゲンと自然なプロゲステロンというホルモンのバランスが必要で、更年期症状もホルモンバランスが整っていれば起きないようです。なのに、環境ホルモンはもちろん、ホルモン療法として医者から出される薬も人工エストロゲン。エストロゲンばかりが身体に入るとどんどん身体が勘違いをしてしまう。
石油からできている合成の薬とか、安易に飲むなんて危ない。
P.70より
天然成分に比べて、人工合成の薬品ははるかに力が強いことは読者もご存じだろう。生体異物も同じである。生体異物のエストロゲン作用は卵巣でつくられる自然なエストロゲンよりもかなり強い。魚に与えた場合ナノグラムといった極微量でも強力なエストロゲン作用を発揮することがわかっている。ナノグラムは10億分の1グラムのことで、大ざっぱに言えば、オリンピックの水泳プールに砂を一粒入れたのと同じ程度の比率だ。これを人体で考えると、人間にエストロゲン作用を与えるには、考えられないくらい微量でよいことになる。生体異物の安全性を主張する人は、一品目から体に入る生体異物はほんの少量だと言う。しかし、私達は毎日、数多くのものからそれぞれの生体異物を少しずつ体に入れているのだ。
環境ホルモンが知らずに口に入りそうなものとして、缶詰の内側のコーティング(ビスフェノールA)なんかがあります。
トマトの水煮缶は、トマトの酸で溶け出されている事が多いから使わない方がいいし、自販機のあったか~いスチール缶飲料も温められた缶の内部からじわじわ溶け出るんだから、考えると怖い~。
電子レンジで温める事自体が食品内部の分子構造を壊して毒化してしまう行為だってのに、コンビニ弁当チンして食べるなんて、ビニールやプラスチックから毒が出る。
最近の子どもの精子の数がすごく少なかったり異常が多いのは、日常で環境ホルモンが微量だとしてもひっきりなしに口に入るような状況
他にも、人工的なもので口にしやすいもの。甘味料としてカロリーゼロ飲料に入っているアスパルテーム。砂糖の代わりに「パルスイート」は、遺伝子組み換え。しかも熱に弱く分解されるとホルムアルデビド、メチルアルコール、ジケトピペラジンなどに変化して数種の毒素になるそうです。1996年にはEU議会で「妊婦が食べる食品への使用を禁止」とされています。
なんで人工合成の薬ばかり作られるかというと、
薬には「特許」が関ってくるからなんです。
P.102より
製薬会社が自然の薬を見つけても、他の誰でもそれを商売に利用できる。そのため製薬会社は、自然の薬に関心を持たなくなった。
まだまだ私も知らない事が沢山(;^ω^A
色々調べて、知る事は大切だなと思います。