今のお年寄りがもらってうる年金はどのような性質のものでしょうか?
そのお年寄りが若い頃からコツコツと保険料を払って積み立てたお金でしょうか?
いいえ、違います。
今のお年寄りがもらっている年金は今の若い世代が払っている保険料をお年寄りに年金として払っているのです。
このような方式を賦課方式(ふかほうしき)といいます。
昔は積み立て方式だったのですが、ある時から賦課方式になりました。
世代間扶養なんて言われてもいます。
今もらう年金は今の価値でもらえるようにするためです。

たとえば30年前に保険料として預けた1万円が今でも1万円としてしかもらえないのであればどうでしょう?
だって30年前の初任給と今の初任給は同じではないですよね?
初任給が10万円だった時の1万円は初任給が20万円の時代では2万円として欲しいですよね?
そんなことをしてくれるのが日本の年金システムだったのです。民間の保険会社の積み立て方式ではできないことです。
その点では素晴らしい年金システムなんですよ!
「だったのです。」と書きましたが今でもそうなんですけどね。これから先のことを考えるとそんな書き方になってしまうのが悲しいですが。。。