「ドラえもんがなんとかしてくれると思ったから」
新聞を読んでいたら、こんな記事が目に入りました。
今から13年前に起こった光市母子殺害事件の記事です。
以下に事件の概要を引用すると、
1999年 (平成 11年)4月14日 の午後2時半頃、当時18歳の少年Aが山口県 光市 の社宅アパートに強姦 目的で押し入った。排水検査を装って居間に侵入した少年Aは、女性を引き倒し馬乗りになって強姦 しようとしたが、女性の激しい抵抗を受けたため、女性を殺害した上で強姦の目的を遂げようと決意。頸部を圧迫して窒息 死させた。
その後少年Aは女性を屍姦 し、傍らで泣きやまない娘(生後11カ月)を殺意をもって床にたたきつけるなどした上、首にひもを巻きつけて窒息死させた。そして女性の遺体を押入れに、娘の遺体を天袋にそれぞれ放置し、居間にあった財布を盗んで逃走した。
少年Aは盗んだ金品を使ってゲームセンターで遊んだり友達の家に寄るなどしていたが、事件から4日後の1999年(平成11年)4月18日 に逮捕 された。
(wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B8%82%E6%AF%8D%E5%AD%90%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6 より)
とまあ、この事件自体は凄惨で情状酌量の余地もない事件です。
判決が不当とか正当とかいった判断は世の中のヒトタチに委ねるとして、
考えさせられたのは死刑制度についてみんながどんな風に考えているのかということ。
自分自身は条件付死刑容認なんだけれども、世の中の人はどう思っているんだろう。
偏見と独断で大別してみた。
「死刑なんて絶対に許さないよ派」
個人的には少数派だと思うんだけど、声が大きいからよく目立っているヒトタチ。
いや、死刑廃止をしている国が多いってことは実は多数派なのかもしんない。
主張としては、
「(冤罪があったとき)命は返してあげられないから、最初からとらないでおこうよ!」
っていう主張が主な気がする。
さらにこの中でも、
「死刑は厳しすぎるから終身刑くらいにしようよ派」
「終身刑でも失われた人生は返してあげられないから無期懲役が無難だよ派」
「厳罰にしたって犯罪は減らないよ派-死刑意味なし派」
「冤罪は絶対になくならないから死刑はできないよ派-冤罪忌避派」
などにわかれる。
冤罪事件に関しては死刑賛成派よりちゃんと考えている人が多い印象。
反面、死刑を廃止した後の犯罪者の処遇や遺族感情よりも被告の人権を重視している感じ。
「死んで償え派」
個人的には多数派だと思うんだけど、現状維持派とかの保守層が入るから一概には言えない。
どちらかというと被害者側に感情移入している人が多い感じ。
でも、短絡的に「悪いヤツは死ね!」って言ってる人も多い。
「現状何とかなってるからこのままでいいよ派-保守派」
「終身刑で犯罪者を養うお金がもったいないよ派-経済派」
「死に直面しないと本当の反省はできないよ派-懺悔派」
「馬鹿は死ななきゃなおらないよ派-性悪派」
などにわかれる。
いろんな意見があるのは当然なのでそれはいいんだけれど、
ことデリケートな話題であるだけにネット上だとまともな議論になりにくいんだよねえ。
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個人的には、現状では「最高刑/抑止力としての死刑は必要」というスタンスです。
司法は個人による制裁/復讐の代替として機能しないといけないわけで、
被害者が「罪を贖うにはその命をもってせよ」というなら死刑はなくせないと思うのです。
復讐の連鎖が起こってもも困るし、権力がこれを断ち切るという意味で、
死刑も考えに入れた上で判決を下さなければならない、と。
(国家が個人を殺すということの是非もありますが・・・)
重要なのは、死刑を”考慮にいれる”ことです。
ただ、今の裁判制度で正確に死刑を適用するのも難しいなと考えています。
疑問点はいくつかありますが、
「死刑判決の正当性は保たれているのか?」
それが感情によってでなく、論理によって導き出された答えなのかどうか。
裁判員制度はこの点ではマイナス要素じゃないかと思ったりする。
しかし、裁判員制度ぬきにしても、裁判官による情状酌量とかもあるわけで、
判決が完全にシステマティックかといえばなんともいえんわけですが。
「冤罪事件への対策は十分なのかどうか?」
取調べの可視化など現状でもやるべきことは多いと思うのです。
なんかは常に考え続けなきゃいけないでしょうねえ。
これは死刑があるとかなしとか関係なく。
だいたい、判決確定に13年もかかってる裁判で冤罪だったら、
その時点でそーとー取り返しがつかねーことになってるだろという気もします。
補償金手に入ったらそれで失った時間が補填されるかってーと、別にそーでもねーし。
結局、大事なのは死刑をするとかしないとかよりも、
裁判のあり方そのものってゆー気がしないでもない。