今日は、今年2度目の下北沢「劇」小劇場。
日穏~bion~第13回公演「明日花」を観劇に。
bionの舞台は、昨年の8月以来半年ぶりである。
本日は千秋楽。追加のパイプ椅子も含め満席🈵
お隣の関係者席の方によると、12日17公演、連日大盛況だったとの事。
~あらすじ~
昭和25年、東京近郊の町に工場を構える小野煙火店。
戦時中は花火の打ち上げが中止されていたが、終戦から5年経ち全国的に復興が進む中、
どうしてもこの街で再び花火大会を開きたいと、一人の男がやってくる。
はたして彼がこの町にやってきた理由とは・・・。
~~~
劇場に入ると、まず舞台セットに目を奪われる。
細かい部分まで昭和25年頃を再現しているのだろう(生まれていないので分からないが)
古びた感じ、復興中の時代にあった粗末、質素な感じを見ているだけで
時代に引き込まれる。(あ~セットって大事)
舞台が始まって1時間40分。あっという間だった。
終戦後であり、戦争の話が題材にもなってくるので、辛い場面もあった。
でも、その辛く悲しい部分から感じる事こそ、私たちが忘れていけない事
なのだと気づかされる。涙の意味、心が締め付けられる思い。
こういうメッセージ性の強い舞台を見た後は、本当に心を揺さぶられる。
ま、でもすぐ次の日から新しい私に生まれ変わる訳ではない。
でも、確実に心に火種は残っていく。
その効果を高めてくれたのも、脚本や演出の力なのかなと思っている。
暗転の度に、深刻な場面と笑いを際立たせる場面が交互に押し寄せる。
泣いて笑って感動して。
この感じ、好き。だから舞台って大好き
そして半年前も感じた事だが、bionの役者さんはすごい。
今回も、一挙手一投足がとても丁寧なお芝居を見せてもらった。
演出家のたんじだいごさん演じる花火師の竹次郎の、
穏やかとも違う、静かな中に芯の強さを感じる昭和の男像。
脚本を手がけた岩瀬晶子さん演じる、戦争で亡くしたと
思っていた元夫に再会する妻の、その再会のシーン。
日本在住の中国人を演じた本間剛さんの器用なせりふ回し。
地上げ屋の沖原一生さんの怖さも見ていて魅了される。
他の役者さんも皆さん素敵だった。
盗もうと思っても、真似をしようと思っても難しい凄さを
見せてもらった事に感激して、感激して、凹んだ…。
来月、私は2年ぶりに舞台に立つ事が決まって、
弱音を吐いている場合ではなく、私の今持ちうる力で
千秋楽の日まで諦めずに、一歩でも半歩でも前に進んで
頑張るしかない~と腹をくくって今日を終える事にする!
ふたり芝居
『愛の神様 恋の天使』
桜川陽向&小原康子
3月6日19時〜
3月7日14時〜、18時〜
3月8日14時〜、18時〜
@新中野ワニズホール
中野区本町4-35-10 B1
チケットをお求めの際は、こちらからお願いします
「小原康子」をご選択ください