No4   改めて・・・『子供は天才だ!』


この臨床実験(医学用語?)で私は、

多くのことを学びました。


そしてお母さんやパパは

子供達からもっといろんなことを

学びました。




幼児期の子供は、そもそもはじめから

天からの才(能)を授かっているのです。


全ての子供が持っているのです。




しかしほとんどの場合、親のほうがそれに

気づかないのです。



その能力は、決して親の一方的な願望や思い込みでは

見えてこないのです。





多くの場合は、何かのきっかけでの子供の反応を

観察したり、或いは回りがその些細なきっかけを

作ったりなどごく些細なことから始まります。




じっくりと観察できるのはお母さんのほかを

おいては考えられないのです。


そして子供達は、自分の命のキーは

お母さんが握っていることを

本能で知っています。



それがお母さんに対する絶対的な無条件の

信頼です。





たまたま今回は英語というきっかけでしたが、

不協和音を生みやすい育児で大変な時期を

パパと歩調を合わせ、家庭の中でみんなが

参加できるテーマを作ったように見えます。



大げさに言えば、お母さんが、

その家庭なりの文化をつくりはじめたのです。



英語作戦も最初しばらくは、うまく行きませんでした。



これはあとで気がついたことなのですが、

お母さんは当初自分が子供に教えてやらなければ

ならないと思い込んでいたようです。



お母さんの願いはあったのですが、

お母さん自身が英語に関心を持ってなかったのです。




子供達は、英語に関心があったのではなく

お母さん自身に関心を持っているのです。


そして英語は、お母さんと一緒に遊べる

方法の一つとして興味をもったのです。



お母さんが英語を教える必要は無いのです。


お母さん自身が英語で遊びながら

学んでいるという姿を見せてあげれば

いいのです。


一旦関心を持った子供達のその後は、

驚くように自分たちで

学んでいく面白さを知り

行動を変えていったのです。



その後も親を驚かせる色んなエピソードが

たくさんありますが、長くなるので

また別の機会に紹介します。



この英語への取り組みで、

お母さんは子供達と母親の関係

そして育児に対しての夫婦の関係

ひいては自分の家族なりの文化を作り上げました。



家族が一緒に共有する課題や目的に対して

お母さん自身が率先して一生懸命な

姿勢を取って行くことで

解決への大きな流れを作るのです。


これはリーダーシップとは違うのです。


子供達やパパの前に立って、

みんなを引っ張っていくのではないのです。



どちらかと言えばみんなの後にたち

子供達(パパもついでに)を

じっくり観察しながら

必要なときに背中をそっと押してあげるのです。



子供達も(パパさえも)一見自分たちで

成し遂げたように思っているのですが、

実はお母さんがすべて仕組んだ方向へ

向かせているのです。


これをファシリテーションといいます。



子供達に何かを押しこもうとするのではなく

観察しながら、子供達が持っているものを

引き出していく方法なのです。



力で動かすのではなく、気づきや発見を促しながら

必要なときに自力で進もうとする背中を

そっと押してあげながら

その能力を引き出していくのです。



これから先、子供達が自立するまでまだ20年もあるわけです。


育児から学校、進学、就職と成長過程で

まだまだ色んな大きな課題がどんどん続いていきます。


今回小さな課題を家族で一緒に解決したという経験は、

お母さんの親から引き継がれてひな形ではありません。


新しい家族で、自分で初めて作った独自の

新しい形です。


今後の直面していくであろういろんな問題や課題への

新しい解決法であり新しいひな形なのです。