マッサンも愛したシュークリームも再現　小樽の館ブランシェ、リタのアップルタルトも

【小樽】１９３６年（昭和１１年）創業の小樽の洋菓子店「館」の味を引き継ぐ「館ブランシェ」（花園１）は、ＮＨＫ連続小説「マッサン」のモデルとなった竹鶴政孝、リタ夫妻ゆかりのデザートを再現し、発売した。

政孝の好物だった同店前身の「館」のシュークリーム（１個８０円）と、リタのレシピノートに残されていたアップルタルト（１ホール直径１６センチ、１８００円）。

同店のベテラン洋菓子職人らが１０月以降、政孝の親戚などから話を聞くなどして試作を重ねてきた。

リンク切れのおそれがあるため一部転記

【政孝の愛した「館」のシュークリーム】

直径が７センチほどの小さなシュークリーム。

やわらかい皮がカスタードクリームを包んでいる。

サクサクタイプのシュークリームではなく、優しいなつかしい味。

【リタのレシピのアップルタルト】

ちょっとびっくりする味。どっしりした素朴なタルト。

いわゆるパイシートを使ったアップルパイを想像すると全然違う。

一番下のタルトがしっかりしていてその上にりんごの甘煮が乗っている。

その上にシナモンがたっぷり入ったカスタードクリームが

あふれるほどた～っぷり乗せられている。

そしてさらにその上にふわふわのメレンゲ。

口に入れるとふわっと溶ける。

少し焼き色がつけられていて

ナッツやはちみつが散らされている。

このはちみつが少し散らしてあるのがうれしい。金色の粒がかわいらしい。

見た目の美しさにこだわったのがわかる。

バターなどを使ったサクサクタイプではなく、

卵とお砂糖をふんだんに使った濃厚なアップルタルト。

今のように材料がふんだんに手に入らなかった時代

そして甘いものも今のようにあふれていなかった時代に

手に入る材料で手間暇をかけて作られた愛情が伝わってくる。

このシナモンクリームは癖になる甘さ。

ひさしぶりにあのタルトまた作ってとリタさんにお願いしたくなる味だったろうと思う。

　
小樽　洋菓子店「館」ブランシェ

【覚書】マッサン：リタのアップルタルト