夏に行った京都旅行を機にすっかり電車旅が気に入ってしまった。
今回は一泊二日で福島県の磐梯熱海へ行ってきた。

●12:00 東京駅で高木美保
 このユルい時間集合が嬉しい。
 なんといってもMaxやまびこ号に乗込んでしまえば、
 約1時間30分で郡山に着いてしまうのが嬉しい。
 新幹線はスピードは偉大だ。旅のバリエーションを広げてくれる。
 駅弁とビールを手に新幹線乗込み待ちをしていると、
 目の前を高木美保さんが通り過ぎた。
  
 新幹線に乗込み、釜飯弁当を早速食べる。
 そして一番搾りも飲む。
 するとすぐに眠くなり、首がガクッとするほどウトウトしてしまう。
 これだから電車旅は好きだ。食べて飲んでウトウトしている間に
 僕を遠くへ運んでくれる。

●14:00 猪苗代駅でUターン
 郡山からあかベこのイラストがかわいいJR磐越西線へ乗り換える。
 On Any Sunday
 まだ宿へ行くには早い時間だ。
 のどかな風景を眺めながら、思いつきで猪苗代湖へ向かうことにした。
 定期的に鳴らされる警笛の音色も愛嬌があってよかった。
 On Any Sunday
 猪苗代湖に到着。
 猪苗代駅から猪苗代湖は徒歩圏内と勝手に思い込んでいたけれど、
 まったくの勘違い。タクシーでも二千円程度かかるらしい。
 猪苗代駅ではなく、猪苗代湖駅の方がよかったみたいだ。
 まっ、快速に乗ったので、猪苗代湖駅は通過だったのだけど。
 バスは1、2時間に一本。当分来そうもない。
 電車も1、2時間に一本だから、一本乗り損なうと、
 宿に着くのは、真っ暗闇の時間になってしまう可能性もある。
 仕方がない、猪苗代湖は諦めよう。
 そもそも猪苗代湖に特別な目的があったわけでもない。
 「猪苗代湖に行った」という既成事実が欲しかっただけだ。
 では、一時間程度猪苗代駅周辺を散策して、一時間後の電車で磐梯熱海
 引き返そうということになり、数百メートル歩いたところで、
 何もなく一時間も時間をやり過ごせないことに気が付いた。
 On Any Sunday

 On Any Sunday
 「やばっ、どうする?」と顔を見合わせる。
 散策不可能と即決し、5分後の電車に乗って磐梯熱海に引き返すことにした。
 小走りで駅に引き返し、電車に飛び乗った。
 電車に間に合ったことで、ホッとして笑い合う。
 これだから、行き当たりばったりの旅は面白い。

●16:00 磐梯熱海到着 強引に送迎
 磐梯熱海駅に到着した。
 猪苗代湖駅から飛び乗った電車は往路とは違い、ハイテク電車だった。
 といっても写真の通り、僕らが子供の頃はL特急と呼ばれていたモデルだと思う。
 On Any Sunday
 駅前はこんな感じ。
 On Any Sunday  
 こじんまりとしている駅前ロータリーが乗降客数を感じさせる。
 これくらいの方が旅情がかき立てられる。
 駅から数十メートルのところに無料の足湯があり、
 十名程度が足を湯に浸している。
 その光景はなんとも平和的。ついつい話しかけたくなる。
 が、旅館からのお迎えが待ち構えていて、
 半ば強引にクルマに乗せられてしまった。
 送迎の予約もしていないし、歩いても5分の距離だったので
 散策したかったのだが、、、せっかくの親切、よしとしよう。
 今夜の宿、「四季彩一力」に到着。
 僕が止まるには贅沢過ぎる宿だ。

 部屋に案内されるとすぐに温泉へ向かった。
 夕飯は18時でお願いした。
 これから約1時間30分は温泉を楽しめる。
 夕飯前に温泉。この非日常的行為が旅の醍醐味。
 もちろん、夕飯後も温泉に浸かるつもりだ。
 
 ここの温泉、温度がちょうどよい。
 肌がすべすべになるのを感じることができる。
 露天風呂で、同窓会で集まっていると思われる、諸先輩方の会話が楽しい。
 「52年ぶりで憧れだった人に会う」というおじいさんは、
 元気いっぱいだった。

●18:00 Fさん
 この宿で僕らの世話をしてくれるのは、Fさん。
 温泉を堪能し、部屋へ戻るとちょうど18:00。
 Fさんが料理を次々と配膳してくれる。
 僕らは早速ビールで乾杯。まずはエビスビール
 温泉で汗をかいたせいか、ビールが進む。
 次はアサヒスーパードライ
 調子の乗って、普段滅多に飲まない日本酒もオーダー。
 あとは温泉入って寝るだけだから、少々酔っても大丈夫。
 外飲みとは違うのだ。
 美味しい料理でお腹を満たし、アルコールで酔っぱらった。
 静寂に包まれた部屋でゆっくり時間が過ぎて行く。
 こんな静かな夜は、年々ぶりだろう。
 相手の息づかいまで聞こえてきそうだ。
 
 空になったビール瓶を見て、
 Fさんが「私もあなた達くらいの頃は浴びるほど飲みました。」と話してくれた。
 「でも、10年前にやめたの。ピタッとやめたの。」と。
 訳ありな感じがして、なぜやめたのかは聞けなかった。

 いろいろな人間模様。これこそが旅の醍醐味。
 
 明日は喜多方まで足をのばしてみよう。 






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