On Any Sunday

目覚ましはしっかいAM6:00にセットしてあったし、
フェリーの時間だって調べてあった。
ついでに、行きたいお寿司屋さんの住所だって調べてあった。
でも、起きることができなかった(汗)

酒井法子と矢田亜希子は不幸体質だなと思いながら、
ぼんやりサンジャポを観た。

この時間から房総半島は無理だとしても、
三浦半島なら可能だろう。
いつものショートツーリングコースだから、
特に新しい発見はないはずだけれど、
急に観音崎のコーナーが恋しくなり出した。
グローブとヘルメット、オートバイのキーを手に部屋を飛び出した。

On Any Sunday

所々黒い雨雲が広がっている。
道路はいつもより、空いているように感じる。
湿気をたっぷり含んだ風は熱風だ。
襟足から、汗が流れているのがわかる。

走水海水浴場を通り過ぎる。
この海水浴場は子供の頃に両親によく連れて来てもらった海水浴場だ。
今もまだ家族連れで賑わっているのだろいうか。
あの頃は電車とバスを乗り継いでやって来た。
子供心にとても遠い海水浴場と感じていたけれど、今は違う。
自分でクルマやオートバイに乗って、いつでも来ることができる。

いくつかの海水浴場を横目に通り過ぎる。
海の向こうに、房総半島がはっきり見える。
若者のタトゥー率は確実に上がっている。
ビキニ率も確実に上がっている。
もうあの頃とは確実に時代は変わっている。

三浦海岸駅近くで、夕立にあう。
ゲリラ豪雨かと思うほど、激しい雨だった。
すぐに雨粒がシールドの上を流れ出し、
Tシャツやジーンズは濡れていない部分がなくなった。
雨宿りをする場所に移動する間もないほどに、
あっという間に全身を濡らした。
ここまで濡れれば、もう怖いものはない。
水たまりの上を慎重に走り続ける。

野比海岸辺りで雨は上がっていた。
この調子なら家に着く頃には、Tシャツもジーンズも自然乾燥できるはずだ。
そう思いながら走り続けた。
北海道ではいくつもの雨雲を追い越したな。と思い出しながら。

横須賀は道路が濡れていなかった。
おそらく、ここは降らなかったのだ。
狭い範囲で急に降り出す。
そんな雨だったに違いない。

横須賀を通り過ぎると、また路面が濡れていた。
なんとも繊細に降ったり、降らなかったりした地域があるようだ。

無事に家に着いた。
Tシャツはまだ若干湿っていた。