今にも降り出しそうな梅雨らしい曇り空

宇都宮→日光街道→日光の社寺→日光宇都宮道路→
東北自動車道→外環自動車道→三郷線→中央環状線→湾岸線


●午前10時
 リベンジ開始


チェックアウトを済ませて、昨日も利用した西口の駐輪場へ向かう。
駅から近い上に4時間無料という出血大サービス。
クセになりそうな駐輪場だ。
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リベンジ第一弾は餃子のみんみん。
地元女子から正嗣の方が美味いという情報を事前にキャッチしてあったが、
駅から少々離れていてややこしい場所にあるそうなので、
みんみんで餃子をいただくことにした。
焼き餃子と水餃子とライスのセットで530円。

リベンジ第二弾は餃子像。
地図によっては、東口にあったり西口にあったりするのだが、
「もともとは東口にあったものが再開発のために、西口に移動した」
が正解らしい。
ちなみに餃子像の写真を撮っているのは僕以外いなかった。
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リベンジ第三弾は、今回のツーリングの本丸「日光の社寺」だ。
昨日、睡魔と闘いながら走った日光街道を逆方向に走る。
営業しているのかしていないのかわからないようなラブホテル。
時折姿を現す田園。
苔が生えた石垣の上に立ち並ぶ杉並木。
景色を楽しみながら、世界文化遺産の日光の社寺に向かう。


●午後12時
 ようこそ別世界へ Welcome To The Another World


日光橋を渡って右折、東照宮に一番近い駐車場にオートバイを停めた。
「雨が降るかもしれないから、濡れても大丈夫なようにしといた方がいいよ。」と
駐車場の誘導員の方がアドバイスをくれた。
「宇都宮は降ってなかったんですけどね。」と言うと、
「ここは宇都宮とは違う。別世界だよ。」と誘導員の方は微笑んだ。
それはまるで、「ようこそ、別世界へ」と言っているような笑みだった。
僕は濡れた路面を踏みしめながら霧に包まれている東照宮に吸い込まれて行った。
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霧が発生している最高のシチュエーションの中で、
ここから4時間、僕は日光の二社一寺を満喫した。

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三猿(神厩舎)。同じポーズで記念撮影する人多数。

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五重塔。

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杉花粉も許せてしまうほど、壮大な杉が立ち並ぶ。
苔にも敬意を払いたくなる。

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結婚式と遭遇。神殿式って素敵。

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有り難い訓。

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蜘蛛の巣すら神聖に思える。

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静かな聖域に眠る家康墓所・宝塔。

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眠り猫の裏で遊ぶスズメ。
猫が眠っているからスズメも安心していられる。
平穏な世の中の象徴。

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眠り猫。猫がのんびり眠っていられるほど平和な世の中への願い。

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本社。

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神輿舎の中の神輿。
中央の家康の神輿だけが映っている。
向かって右側が豊臣秀吉。左が源の頼朝。

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陽明門のアップ。

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想像の象(上神庫)。

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上神庫。

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日光二荒山神社の銅灯籠(化灯籠)。
ここに灯をともすと怪しげな姿に変わったという。
灯籠の中台には、七十数カ所も斬りつけた刀痕が残っている。

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輪王寺大猷院の二天門。

お寺の人がガイドも行っているようだ。
団体客に混じって僕も話を聴きながら進むことにした。
本で読む知識よりもはるかに短時間でたくさんのことを
教えてもらえるのが嬉しい。

どういった団体なのかはわからないけれど、
酔っぱらいが混じった団体客がいた。
歳は50~60歳あたりだろうか。
悪戯が過ぎるというか、子供のまま大人になってしまったというか、
どこの親類に一人は居る困った酔っぱらいのオジサンといえば
一番伝わりやすいか。
説明を聴きながら、いちいちチャチャを入れてくるのだけれど、
ちっとも面白くない。どちらかといえば、みんながどんどん引いていく。
完全アウェイ状態のオジサンなのだ。
だけど本人は缶ビール片手にご機嫌だ。

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唐門。

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日光山輪王寺三仏堂(大本堂)。
金色に輝く巨大な男体山、太郎山、女峰山の日光三山の本地仏が祀られている。

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逍遙園。


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日光二荒山神社の勝道上人像。



●午後5時
 帰り道のブルー


世界遺産「日光の社寺」にどこか懐かしさや心の静けさを
感じてしまうのは日本人のDNAのなせる技なのか。
またひとつ日本を知ることができた。
そんな気分でオートバイのイグニッションをONにした。

レザージャケットの下にパーカーを着た。
これで、寒さは感じないはずだ。

あとは4時間オートバイに股がり続けるだけだ。
旅の終わりを告げる復路はいつもブルーな気分になる。

帰り道のブルー。


●午後9時
 放心状態


どっぷり陽の落ちた八潮SA。
二輪の駐車スペースはごく小さい。
3台でいっぱいになるようなスペースだ。
最初は僕のスポーツスターだけだった。
やがて、ビッグスポーツバイクに乗る習志野ナンバーの
女性ライダーがやってきた。
ライダーズジャケットを脱ぎ地図を眺めている。
また一台、ビッグスポーツバイクがやってきた。
今度は男性ライダーだ
彼らはどこへ行くのだろう。
ただ夜の高速道路を走るだけなのだろうか。
あるいは、実家にオートバイで向かっているのか。
旅の途中か。

僕は彼らを横目に一足先にSAを出発する。
ただすれ違っただけのライダー達。
でもなぜかエールを贈りたくなる。


無事に自宅に着いた。
放心状態のままビールを飲んで眠ることにする。


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走行距離:292km
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