冬と春の違いは僕の場合、ベッドを降りる時間が早くなること。

 カーテンの隙間から日差しが差し込んでいたりすると、なんだかうかうか寝てはいられない気分になる。

 外に出て、地面から照り返す日差しを眩しく感じたら、オートバイに乗り込む。

 それは特別なことではなくて、散歩に近い感覚。

 たとえば、単純に16号線の様子が気になったり、元町が気になったり、本牧が気になったり、みなとみらいが気になったり、湘南が気になったり、葉山が気になったり、鎌倉が気になったり、どぶ板通りが気になったりするから、フラフラとオートバイで出かけて行っては、辺りの様子を伺っては帰ってくる。そんなことを繰り返している。

 日が暮れて、足下から寒さが忍び寄ってくると真夏の蒸し暑さが恋しくなる。

 これから更に楽しくなるON THE STREET。