休憩。

仕事がとてもキリのよいところまで進んだので。

18時までにここまで進めようという予定より約1時間早く到達した。


今の案件、登場人物の年代やストーリーの内容が、自分の前後10歳くらいの女性を対象としていそうで、だけど前半ひたすら淡々と坦々としていたので初めはこのままで大丈夫なのかと心配していた。

ところが昨日あたりから後半に突入して、急に展開があり、今日終盤にさしかかったあたりでどんどん引き込まれていくのがわかった。

そんな読み方をしてはいけない仕事なのは重々承知なんだけど、たまにそういうことがあってしまう。不覚にも。

序盤のあの淡々と坦々としていた流れは、すべて布石だったのだと理解して、この著者の力量みたいなものを感じた。

今回担当するまでお名前すら存じ上げずすみませんでした、という気持ち。

こういう出会いがあるからこの仕事はおもしろい。


あと数十ページでこの案件も終わり。

今日中に間違いなく最終ページにたどり着いて、あぁいい作品だったな、と思うことがもう容易に想像できる。

今連絡がないということは明日はお休みにできるということで、買い出しにも行きたかったしじっくりゲームもしたかったのでありがたい。


今年に入ってすぐ、否応なく生活スタイルを変えることを余儀なくされて、ひたすら悶々とした半年のことを思う。

もうじぶんの人生はこのまま母の介護をして終わるんだとしっかり悟った。

ずっと気ままに生きてきたし、地に足がついてるなんて口が裂けても言えないことはよくわかってた。

でもじぶんの意思とは関係なく、どんどん環境が変わっていくことに絶望しながらも、頭のどこかに徐々に吹っ切れていく感覚も確かにあった。

少しずつ環境に慣れてきて、責任とか義務とか単純な体力的&時間的な問題とかをいい意味で適当にいなせるようになったころ、いつの間にかまた元のじぶんのペースで過ごすコツみたいなものを掴みはじめた。

そうしたら、それまで完全に孤独だった生活の見え方が変わってきて、またひとと関われるようになった。

たぶん、根本的に孤独なことは少しも変わっていないはずだけど、じぶんの心持ちひとつでどうやらどうにでもなるんだと気づけたんだと思う。

今は、毎日楽しい。

些細な煩わしさがあることも、やらなきゃいけないことの多さも変わってはいないけど、それすらもただの負のストレスとは思っていない気がする。


今回の案件を進めるにつれ、じぶんが今のじぶんについてそう考えているということを改めて確認できた。


楽しくやっていこう、これからも。


休憩終わり。

晩ごはんの支度しようっと。

今日は冷凍してあったハンバーグをトマト煮込みにする。

あとはえびやら使いかけのコーンやらでピラフにしようかなの予定。

洋食に偏りすぎるのもあれなので、副菜は和でいこう。よし。


雨が降って肌寒い。

もうここからは秋も深まる一方。

長年お世話になった担当さんが、退職されると連絡があった。

話すといつも雑談に花が咲いてしまう、とっても穏やかなひとで大好きだった。

もう関わることもなくなるんだと思うと寂しいけど、そういうものだから人生って。


関わらなくなったひとたちも、ずっとそこで元気に楽しく過ごしていてほしい。

わたしもここでちゃんと生きていくからね。


今日も後半戦がんばろ。