とてもがんばってくれたけど、明日の朝までもちませんでした。
最期は大好きな母の部屋で、横になった母と並んで過ごしました。
ほとんど苦しくなさそうで、今にも起き上がりそうな動きを一瞬だけしたあと、呼吸が止まって徐々に心臓の音が弱くなっていきました。
ずっと撫でてあげながら、母とふたり揃って「がんばったがんばった、ありがとうね」って声をかけてたけど、聞こえてたかなぁ。
呼吸も心臓も止まってからも、母とふたりで撫でてた。
まだ全然あたたかくて、ほんとに死んじゃったのか信じられなくて、何度も胸に耳を当てて心音を確認してしまった。
ほんとに止まっちゃってた。
その瞬間もしばらくしても涙は出なかったけど、今になってだばだば出てきて止まらない。
あーあ、終わっちゃった。
今日は昨日よりごはん食べてくれたからまだいけるんだろうと思ってたな。
なんか時間が経つほどぼんやりしてしまう。
それにしても最後の日々は本当に濃密だった。
とことん猫と向き合った。
猫もわたしたちに任せてくれてる感じがしたし、こんなに深く付き合える日々が来るなんて、数年前からは考えられなかったことだ。
ある意味、この期間がご褒美だったように今となっては思える。
だめだ。
今書けることぜんぶ書いておこうと思ってたのに、もうなんも出てこなくなっちゃった。
しかしSさんの訃報を知ったその日に逝くなんて、なかなかかっこいい日を選んだな、うちの猫。
かわいいかわいい。
17年間ありがとうね。
