なまはげ というとこのフレーズが真っ先に頭に浮かびます。
今回 始めて 秋田の男鹿に行き、なまはげ伝承館で 「なまはげの再現」を見ましたが、その迫力は想像をはるかに超えるものでした。
大きな音と声で 家を訪れる なまはげ。
はっきり言って 怖い です。
子供だったら泣き出すのも当たり前。
なまはげは大晦日の夜、「悪い子はいねがー」「泣ぐコはいねがー」と言いなが家々を訪れます。
家を訪れる前には 先になまはげが来ることを告げる男がおり、家の主人は なまはげの訪問を待ち受けます。
なまはげは扉を叩き、床を踏み鳴らし 大声をあげて 家に入ってきます。
家の中を隈なく歩き回り子供を探し回ります。
見つけると 強引に連れ出そうとします。
その間、ずっと大声、奇声をあげ、壁や戸をバンバン叩き、ドンドンと床を踏み鳴らすので、子供は耐えられません。
主人はご飯やお酒を出して、やっとの思いで なまはげをとりなし お膳の前になまはげに座ってもらいます。
ここから、なまはげと主人との問答になります。
一年間の子供や家族の所業について、質問、いや詰問を主人にします。
なまはげは台帳を持っていて、その一家の人々の生活態度を知っているのです。
台帳を見ながら
学校で勉強を怠けてとか、宿題をしていないとか、子供以外にも、主人や嫁などが、ちゃんと働いてないとか夜遊びが酷いなどなど 主人に詰め寄ります。
それらに対し、主人は理由や説明をして、なまはげに納得してもらうのです。
もう、なまはげ探偵です。
男鹿市の船川にある赤神神社。
999段の階段の参道をのぼり赤神神社 五社堂へ。
伝説によると、漢の武帝に連れて来られた五人の鬼が、正月に村におりてきては畑を荒らし食べ物や娘たちを略奪するなどして荒らしまわっていました。困り果てた村人たちは、娘を差し出すことを条件に、一晩で五社堂まで千段の石段を積み上げることを約束させました。思いのほか鬼たちは早くに999段を積み上げました。あと1段という時に一番鶏の鳴き真似をして夜明けを告げたので鬼は失敗したと思いました。
それ以降、鬼は帰っていったと言われています。