*嵐 5-on BL novels*

*嵐 5-on BL novels*

にのと伏兵と大宮が大好きなyurikazuです。
嵐さんが大好きなyurikazuです。

ここでは主に嵐さんの小説書いてます

気まぐれ更新です。ご了承ください。


初めてお越しいただいた方、初めましてyurikazuと申します。

いつもこのような駄作だらけのブログへ足を運んでいただいている方、改めましてyurikazuと申します。

ここでは主に大宮(基本on、たまにno)の小説を書かせていただいております。
大宮小説も駄作ですが、さらに駄作の他コンビも書いてます。

大宮、櫻葉、末ズ、磁石。
只今のコンビは上記の通りです。
(大宮以外は短編です。大宮は短編、長編と用意してます)

舞駕家も書かせていただいております。

もし宜しければ覗いていっていただければと思います。

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「…結局見つけらんなかったけどさ」


「……」








二宮は、おいらの昔話を黙って真剣に聞いてくれた


こんな最低なおいらの過去を聞いて、二宮はおいらの事嫌いになるかな


…嫌いになるよな、そりゃ


けどさ、出来れば嫌わないでほしい





__…好きになってなんて言わないからさ









「…ごめん、こんな暗い話聞かせちゃって」


「……」


「…帰ろう、」








ゆっくり立ち上がって、ドアを開けようと手を伸ばした


その時だった、








「どこに帰るんですか」








二宮の小さな手が、おいらの手を包んでいた








「どこって…」




「大野くんは、今日も1人ぼっちの世界に帰るんですか」








二宮の澄んだ瞳が真っ直ぐおいらの目を見つめる



生憎おいらは二宮と違って真っ直ぐ生きてきてない


だから、そんな真っ直ぐな視線を合わすことは出来ないんだ








「視線逸らさないで。出来るだけ俺の目を見て」










「1人は寂しいですか」


「…うん」


「1人は怖いですか」


「…怖い」



「本当は…1人は嫌ですか」







「…1人は、嫌だ」
  






二宮の瞳は真剣で、おいらは二宮からの質問に自然と答えてしまっていた


最後の言葉を言った時、おいらの頬を熱いものが伝った





__泣くのなんて、何年ぶりだろう









「俺がいます」




「俺が、ずっと大野くんの傍にいちゃだめですか」




「大野くんの傍にいたいです」




「大野くんの事、」








「…ずっと好きなんです」










1度溢れた涙は、これまで貯めていた分を吐き出すみたいに止まることを知らなくて。



床に座りこんで泣き叫ぶおいらの手をずっと握ったまま、目線は逸らさずにそう告げた二宮


手を握る力に少し力が入って、強く握られる








「俺が…大野くんの居場所になっちゃダメですか」








おいらは、また涙を流した





































「はい、これで目冷やしてください。明日腫れちゃいますよ」


「…ありがと」







二宮の手からタオルに包まれた氷を受け取り、目に当てる


じわりじわりと肌に冷たくしていく


…何故か、また少し涙が流れた







「俺の、昔話もしていいですか」







静かな保健室に響いた二宮の声


二宮に目を向けると、幸せそうに笑った







「俺、入試の時に大野くんと会ってるんです」


「…え?」


「大野くんは覚えてないかもしれないですけど、電車で会ってるんですよ」


「…分かんない」


「入試の日、俺今とは違って髪の毛も前髪も短くてメガネじゃなくてコンタクトだったんですよ」


「そうなの?」


「子供の時から何ていうか、その…俺男の人に好かれる顔みたいで」







二宮はそう言って少し俯いた







「あの日も、満員電車だったから痴漢にあったんです」


「すっごい気持ち悪くて、でも男が男に痴漢されてるなんて恥ずかしくて助けを呼ぶにも呼べなくて」


「どうする事も出来なくて、ただ耐えていたらいきなり体中這っていた気持ち悪い手がなくなったんです」


「びっくりして後ろ向いたら、制服着てる同い年くらい男の子がおじさんの手を掴んでて、そしたらちょうど駅について男の子がおじさんを駅のホームに突き飛ばしたんです」


「それで、その男の子おじさんに向かって “ 朝から気分悪いもん見せんな ” って怒鳴ってくれたんです」


「俺が出来なかった事その男の子は代わりにしてくれて、本当に嬉しかった」


「そしたら扉が閉まって、ホームにおじさん残したまま電車は発車して」


「電車の中で男の子が俺の腕引っ張って壁側に移動させてくれて、そこに覆いかぶさって他の人から壁を作ってくれたんです」


「それで、その男の子が “ 大丈夫か? ” って聞いてくれて、“ 俺はいつも守ってやれる訳じゃないから自分の身はちゃんと守れよ ” って言ってくれて」


「 “ こういう時は、叫んで助け呼んでいいんだから ” って男の子が教えてくれたんです」


「それ以来その男の子と電車で会うことはなくなったんですけど、入学式の時にその男の子の姿を見つけて本当に嬉しかったんです」


「ありきたりな話ですけど俺はそれからずっとその男の子が俺の中でヒーローで、大好きなんです」








「大野くん、あなたがずっと好きなんです」











おいらは、今日何回泣けば気が済むのだろうか




































本当は最初からどこかで君を好きになるとおいらは気付いていたんだろう


だからきっと、君を避けたんだ






「二宮…お前いつ行くの」


「明日ですよ」


「明日!?」






“ 居場所 ” という形が手に入ると、いつか壊れる日がやってくる


ならば初めから作らなければいい



失うのが怖くて、繋がってしまうのが怖くて


おいらは君から逃げたのに






なのに君は何度も、何度もおいらの名前を







「いつ帰ってくんの…」


「いつって…」
「…1年?それとも2年?いや…もっと?」


「いや…だから」
「5年とか言ったら…殴る」








今、君の手を握って出来るだけ目を見て


こんな毎日で良かったら残りの全部まとめて君に全部あげるから。






「大野くん」


「…何」


「俺別に留学とかじゃないですよ?」


「…へ?」


「ただの卒業旅行です、2泊3日の」







こんなおいらにもあったちっぽけな優しさやこんな気持ちは、きっと大袈裟じゃなくて君と出会って知ったんだよ






「…は?」


「勘違いしてません?俺言いましたよね、大野くんの居場所になるって」


「…うん」


「離れませんよ?大野くんから」







だからもうおいらは君のなんだろう







「ずっと、大野くんの傍にいますから」







これからずっとおいらの全ては、君のものだ













Fin