たまに本の話書くけど、あれは面白いって感想であって、お勧めしてるわけではないのですよ。

しかし、今から書く2冊の本だけはお勧めします。


一冊目
ちくま評論選

二冊目
筑摩書房 解説目録2013


まず、一冊目について。
この本はアンソロジーでありまして、『高校生のための現代思想エッセンス』という名目です。

高校生、現代思想、評論
などど、電車の中で開きにくい言葉が並びますが、この本の根底にある考えがコールドプレイというイギリスのバンドが言う「Us against the world」と言うものです。

世界の反対側へ、概念や主義そのものへ、歴史へ、彼女を愛すると決めた日へ、臆病な自尊心と尊大な羞恥心へ。
旅をする事ができます。そう、言葉でならね。

みたいなジョブズのプレゼンが聞こえてきそう。

本書には
「言語の限界が、その人の世界の限界である。誰も自分の言語の水準を超えて、自分の世界を築くことはできない。若い人々が自分の言語を鍛え新たな世界に跳躍するために必要な質と強度で、この本を作った」
ってある。
実際、32の引用はどれも本質的で、示唆に富んでいる。なんと別冊解説つき。図示化されてたりして、本文理解がはかどる。


この本との出会いは高校の国語の先生が、俺の手を握りながら「捷一郎、必ず1年で決めるが!」(が、は強意の終助詞)と、下さったのだけど、一年経った今もほぼ毎日読んでる。
何度読んでも新鮮な発見がある。

「ことば抜く とはどういうことか」を教えてくれはしないけど、考える素材をくれる。そんな本です。



二冊目。筑摩の解説目録。
これは無料なの笑

本屋さん行って、解説目録くーださい
って言ったらもらえるよ。

その出版から出てる全ての本のタイトルが網羅されてる、言わば本のカタログ。

何がいいかって??
それらの本1つ1つが3行で要約されているのだよ笑

こんな感じ。

photo:01


アーレントが3行に
photo:02


みんな大好き ルネ•デカルト
photo:03


素敵な表紙

僕は筑摩が好きなので、今は筑摩のを読んでますが、岩波、新潮、講談社など出版社毎に解説目録はあります。

岩波なんかのはすごいです。世界の名作古典や哲学書、思想書、物語などがたった3行に(しかも無料)

ここから気になる本を探すのもよし。
本そのものを読んで楽しむのもよし。
河川敷で枕の代わりにするのもよし。
三行を諳んじてて知的ぶるのもよし。

無料だからね。うれしいよね。

以上。お勧め終り。


ちなみに、ちくまからは他にもいろいろ出てる。「高校生のための」シリーズは

小説入門 、小説選、評論入門、評論選、表現読本、近代読本。の6冊。


小説、評論は読んで字の如し。
表現読本は持ってるけど、表現の多様性とそのモチーフを扱ってて、入試に役立つかは謎。ただ、一つ目の文章がモーパッサンの「ピエールとジャン 序文」ってやつだけど、これがとても素晴らしい。

近代読本みたいなのは、古い文語体専門。


他にも文学の森ってのと、哲学の森って言うアンソロジー集が出てる。

個人的には、哲学の森の
「おどろく心」ってのと、「悪の哲学」ってのと、文学の森の「美しい恋の物語」ってのをマークしてる。



なんでこんな事書いたかというと、大島さんのメルマガがちょうど評論選についてだったの。んで舞い上がって書いた。

大島さんは、評論選のモノローグにある大江健三郎の文章を素晴らしいと書いてた。

僕の本は改訂前のやつなので、同じ大江健三郎の文章はエピローグなのだけど、今日のタイトルはそこから取らせてもらった。


では。