おとなになるのび太たちへ
人生を変える『ドラえもん』コレクション
おとなになるのび太たちへ
藤子・F・不二雄先生 小学館 2020.9.8
を読んで
まず初めの感想としては、
10代の頃、学生の頃、もっと若い時に読みたかったなあ〜・・・
けど今だからこそ分かることもあるんだろうなあ〜・・・
と今の自分と比較してのやるせなさと
未来に向けての
少しのやる気のような希望のような
そんな感情を抱いた。
この本では
各世界の著名人の方がドラえもんの漫画を用いて
自らの経験や体験を踏まえ
人生における大切なことを伝えている
私はドラえもんはアニメで見るきりで
漫画は愛読していた訳では無いが
改めてドラえもんの良さが分かった。
人生で大切な、生きていくコツのような
そんなメッセージが
ドラえもんとのび太と周りの人との日常の中で描かれている。
藤子・F・不二雄先生の凄さと素晴らしさも感じられる本だ。
どの方のエピソードもとっても素敵だったんだけども
1つ印象に残ったものを書き留めておこうと思う。
YouTuber はなおでんがんのはなおさんの文章だ。
ここでは、「ハジメテン」という初心を思い出させるようなひみつ道具が出てくるドラえもんのエピソードを用いて、「楽しく生きるコツらこどものままでいること」というメッセージを伝えている。
初心を忘れない
色々なところで耳にする言葉ではあるが
どうしても日常生活をしていると、忘れがちなことだと思う
色々な事を始める時
初めはどんな気持ちだっただろう
もっと楽しんでいたかな
そんな風に事の元を考えることはもちろん
人生全体での初心
つまり、「子どもの時の気持ちを忘れないこと」
それが人生を送る上で、きっととても大切なことになるはずだ。
そんな分かりきったような
だけど案外気づかないような
そんなことを教えてくれた。
だけど案外子どもでいるって難しい。
だからこそ
常に意識して、全てに感謝して、
そうやって毎日を過ごして行けたらいいなと思う。
そして最後にはなおさんが言った言葉
「人生は玉入れのようだと思っています」
限られた時間=人生というカゴの中に
どれだけの幸せの玉を投げ入れられるか。
普段私は
ネガティブな性格から
人生のカゴに嫌な思い出ばかり投げて
いい思い出は入れずに地べたに転がっているような状態だ。
もっと楽しいこと、自分が幸せだと感じることを
人生の中で大切にしていきたい。
ありがとうはなおさん。
これだけではなく
他の著名人の方のエピソードから感じたことは
どの方も
自分の気持ちを信じて
真っ直ぐに
変に常識に縛られずに
考えるだけじゃなく行動している
ということです。
今を大切にして
やりたいことも自分のことも諦めず
周りの人を大切にして
得意を活かして
好きなことをつきつめて
人生に本気で向かっていく
とにかく自分に正直に生きること。
そんな、今私が忘れかけていたメッセージを教えてくれました。
今からでも間に合うかな。
この本の方々のような大人になれるかな。
頑張りたいな。
そう思わせてくれてありがとう。
そんな熱いメッセージのあるこの本だが、
「頑張りすぎない」「高すぎる目標は続きにくい」
というようなメッセージが込められた話で
締めくくられている。
他のエピソードとは違い
やれる範囲で頑張ろう!という話だ。
それまでの話で
自分を信じて真っ直ぐ生きよう!といっている分
このような話には驚いたが
熱く生きるために絶対に必要な要素なんだと思う
きっと夢を叶えた人にも挫折や苦しい時はあって
(この本中でも書いてある人もいる)
常に目標に向かって前進できたはずじゃない。
後ろを向いてしまったり、後ずさりしてしまったこともあるはずだ。
それは必然だからこそ
その時にポッキリ折れないように
自分に負担をかけ過ぎないこと
人生は短いようで長いからゆっくり行けばいいよ
そんなメッセージを感じた。
社会に出て、大人の社会を知った私たちは
やはり全部が全部
子供の頃のように無邪気に我武者羅にいられない。
時には理不尽なこともあったり
死にたいほど落ち込むことがあったり
自分を責めてしまうことも山ほどある。
だからこそ
そんなおとなとして
子どもの気持ちを忘れないように
自分のペースで進んでいけば
今からでも素敵な未来があるかもしれない。
ありがとう。ドラえもん。
この本に出逢えてよかったです。
後は私次第だ。