皆さんは日本のTVのドラマの映像は映画などと違って絵が安ぽく感じたことはないでしょうか?
また海外のドラマと日本のドラマを比べたら歴然と映像に差がありますよね。
何が違うのか?
海外のドラマ制作者や映画などはアナログのフィルムの質感こそが至上だと思っているからです。
アナログのフィルムはきちんとライティングしないと綺麗な映像が撮影できません。
デジタル撮影だと、照明をある程度当てなくても結構普通に撮れちゃうのです。
その結果が安っぽい映像となるのですね。
では写真ではどうでしょう・・・
同じ事が言えます。
デジタルカメラがでた当初は安っぽい画質とか立体感がないとかよく耳にしました。
つまり、フィルムみたいにラティチュードを補うためにライトを駆使しなくても写ってしまうんですね。
でもデジタルカメラでもダイナミックレンジをより広くするためにライティングで演出すると、それはドラマティックな絵が撮影できます。
表参道ステューディオでの仕事の中にフェリーチェガーデン日比谷での、ウエディングフォーマル写真撮影があります。
ウエディングの記念の一枚の写真のために、撮影する場所のガーデンをドラマティックに演出してます。
では参考までにそのライティングを少々お教えしましょう。
最初に三枚のガーデンの写真をお見せします。

まずはハイライト(一番明るい場所)に露出をあわせました。
全体的に暗いですよね。
次に建物に露出をあわせた写真です。
影が無くなってしまい自分が見えていた画像とは違ったモノになります。
人間の目はダイナミックレンジが広く階調を豊かに見ることができるのです。
最後は写真上部に生い茂った木の葉に露出をあわせた画像です。
葉っぱは綺麗ですが全体に露出オーバーになってしまいます。
ではどのように演出したいかを頭に考えます。
その考えを先ほどの三枚の写真から抜き出し合成した写真をお見せします。

合成写真
合成写真のようなガーデンの写真を背景にしたいのです。
ではこれに限りなく近づけるためにはどうするかと言いますと・・・
ライティングです!!
これから作るライティングのストロボ配置図がこれです!!
ストロボを6灯使用してライティングします。(内3灯が背景用です)
①②のライトが建物の露出を補います。
③のライトが木の葉を演出します。
露出はハイライトを基準にして背景用の3灯を使って撮影した画像がこれです!!
どうでしょう・・・
限りなく考えていた絵に近くなりました~~~
ではこの絵に人物を入れてみましょう。
このままでは人物がアンダーですね。
そこで登場するのが残り3灯のストロボです!!
すべてのライトを使うと次のような写真になります。
ガーデンを見た目よりもちょっと綺麗に演出して、人物はフラットに表現すると、まるで3Dのような立体感のある絵に仕上がるのです。
我々は常に妥協せず、日々ライティングの研究をしてきております。
なぜならば・・・
撮影に来られたお客様に、至上の画像を提供したいからです。
記事:shigemi





