ホームパティーでの盛り付けと、茶席のそれとでは何が違うのでしょう。

そして何故そのような違いがあるのか、子どもたちに考えてもらおうと思いました。

写真はイメージです

先ずは、色々な種類のお菓子を大きなお盆に用意しました。　

そこから思い思いに２種類のお菓子（大きいものは３個、小さいものは６個）を選んで、各自の干菓子盆に盛り付けてもらいます。

直径24㎝程の丸い干菓子盆にこんな雄大に盛り付けをした人もいました

茶席で二種類の物を盛り付けるとしたら、干菓子にせよ八寸にせよ、右上に一種類をまとめて置き、左下に別のもう一種類をまとめて置きます。　

伝統的にこのような盛り付けがなされ、それが定着してきた理由はどこにあるのでしょうか。

通常の茶席では、客は正客の隣に一例に並んで座ります。　

人数分+アルファをひと盛にして正客のもとに届けられたお菓子は、正客が自分の分を懐紙にとってから次客以下に送ります。　

茶席のお菓子の盛り付けはこれを前提に、とるときに着物の袂があたって形が崩れないよう（利き手は右手であることが大前提）、また、連客がお菓子を取り回して干菓子盆からお菓子の数が減っても、盛り付けの美観が損なわれないような配慮がなされています。

いつどこから誰の手が伸びるかわからないホームパーティーの盛り付けと、客の座る位置や取り回す順番が決まっていて、そこに意識をおいた茶席での盛り付けには、自ずと相違があります。

文化体験講座【茶道で学ぶ「和」の心】・・・お菓子（干菓子）の盛り付け体験