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ペッパー君がソフトバンクより発表された。
人間よりも遥かに優れた情報処理能力を持った人工知能を持つ人形ロボット『pepper』
まずはソフトバンクの店舗に配置されるそうだ。
これにより、本格的な"デジタル失業"の時代に突入する予感。
新しい時代の幕開けだ。
コンピュータ技術やロボットの飛躍的な発展は、
雇用の二極化をもたらすようになると言われている。
今までにない新しいビジネスを創ったり、
感動的な音楽や文学を生み出すような直感的で創造的な仕事の領域と、
高度な問題解決能力をも必要とする看護師や美容師、配管工といった
反復作業ではない肉体労働はコンピュータやロボットには苦手な領域だ。
雇用はこれらの高所得を得られる創造的な職場と低賃金の肉体労働に二極化され、
それ以外の中間層の仕事は急速にコンピュータに置きかえられる。
それが、現在の総雇用減少の一因になっている。
これから本格的なデジタル失業の時代だ。
日本でも2005年の国勢調査「日本の人口」をもとにした
『2000→2005年の職業別就業者数の増減ランキング』によれば、
ソフトウエアやネットの普及の影響により、会計事務員は
その1割(実数ベースで31万人)と高い就業者減少比率が見られた。
商品販売外交員、事務用機器操作員なども高い就業者減少比率だ。
コンピュータのおかげで文書事務が減ったことが一因で、
事務や秘書、営業といったホワイトカラーの仕事が減っている。
また、計算ソフトのおかげで、ソフト開発会社は儲かるが、
会計士、税理士の需要はこの数年で8万人も減っている。
これまでは「テクノロジーは起業と雇用を生む」と考えられてきたが、
テクノロジーは起業を生み出すものの、雇用は生み出さないどころか、奪おうとしてしまうのだ。
労働者が機械との競争に勝つためには、コンピュータが得意としない学問を勉強することだ。
コンピュータは創造性やイノベーションには長けていない。
つまりクリエイティブなスキルを身につけなければ、
生き残っていくことは出来ない時代になっていく。
もういい加減、社会や政府も、新しい時代に合った
教育や政策をしっかりと考えるべきだと思う。

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