僕が初めて自分のものとして持った、従兄弟の兄ちゃんがくれたギターを昨日解体してメンテナンスをした。
もともともらった当初から古びれててほぼ使い物にならなかったのだが、なかなか好みな音を出すので、
今回練習がてらに修繕してみることにした。
この子の名前はじゃじゃ馬。クリーンはパキパキしていて荒っぽく、歪ませるともう、ね、うん。すごい。
ちなみにIbanezのSilver Cadetという廉価モデルだ。
まずはペグ。糸くず(?)やほこりが詰まってて回転がままならなかったのと加えて、チューニングしてもすぐに馬鹿になってしまっていたので最優先に直すことにした。
ほんとはペグごと新しいのに交換したかったのだけど、いかんせん懐が寒くてそれどころではない…
さて、ペグを取り外してみる。
…きたねえwwww
画像のものはある程度糸くずもホコリもとったあとの写真だからあまりわからないかもしれないが、まじできたなかった。
虫の死骸が出てきてもおかしくないような。
ということで水につけてスポンジでゴシゴシ。
だいぶ綺麗になったが、まだ回しづらい。中が錆びてるのかもしれない。
水を拭き取り、乾燥させた後、CRCをふっかけた。
…お、ぬるぬる動く。きたこれ。
というわけで、ペグの問題は解決!
さてお次はピックアップ。半端ではないノイズの原因は間違いなくお前だろう。
このギターのピックアップはフロントとリアがシングル組みのハム、センターがシングルとなっている。
さて、ドライバーでグリグリ。
おっ、はずれた。
…汚いってレベルじゃねえぞ…
クモの巣窟になってそうだ…
早速乾いた雑巾であらかたの汚れを排除していく。
配線に気をつけながら……った!!!
え?え?何?なんか飛んできたんだけど。ピックアップはめるとこの中のボディ掃除してたらなんか飛んできたんだけど。え。まぶた直撃だったんですけど。失明しますけど。は?
…そこはかなり荒く作られていた。雑巾がうまく滑らないほど、ざらざらというか、木片や塗装が固まったものが飛び出していた。
おそらく引っかかったそれが飛んできたのだろう。
ありがとう俺の脊髄。
…なんとかきれいになり、今度はピックアップ自体に注目。
ポールピースが錆びてる。しかもみてみると1弦側のサビが強い。なぜだろう。
とりあえずクロスでこすってみる。
とれない。
CRCつけてみる。
…とれない。
CRCつけて数時間放置してみる。
……とれない。
ちょっと強めにゴシゴシ。
………ぬおおおおぉぉぉおおぉお!!!?
というわけで調べてみると、ポールピースのサビは人間の耳では判別できないほどしか音に影響はないらしい。
なんだよ。俺の数時間と少量のCRC返せ。
兎にも角にも綺麗になった。これでノイズがおさまることを祈るのみ。さ、とりつけよう。
…あれ?ちょ、このバネ……ふんっ!ふぅんっ!!
…あれれー?wwつけられないぞー?www
由々しき事態。予想だにしない事態。豈図らんや難し。
…悪戦苦闘の末、片方のネジをバネ無しで一度つけてから、反対側のネジとバネを取り付けるという方法で事は収まった。
こんなとこで30分も。だれか助手がほしいと本気で願った。
…さて、次はネックだ。
もともと弦高は低いほうがすきなのだが、このギターはネックが反ってしまって弦高が異常に高くなってしまっていた。
由々しき事態じゃ、憲兵。取り押さえよ。
なぜか異常に種類が揃ってる我が六角レンチ部隊で、サイズの合うものを挙名し、はめ込む。
正反り(?)なので、時計回りにグリグリ。
一回しの度に様子をみて、調整をした。どうやらうまくいってくれたようだ。
…よし。あらかたの問題は除去できた。あとはフレット磨きやボディその他の汚れを拭きとって、
専用のスプレーで指板やボディのお掃除。
おっけー。
よし、あとは弦を張ってストレッチして、ピックアップの高さなどなど微調整して…
完成!