線香と数珠のお店 おもいや

秋分の日
お彼岸の中日(ちゅうにち)でもありますが、秋分の日は法律でこんな風に記されています。
「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」(⇒内閣府
お盆が過ぎて、それほど日も経っていませんが、墓参りなどにはいい機会です。

この日には、秋季皇霊祭と呼ばれる歴代の天皇・皇后・皇族など、皇祖の神霊を祀る儀式が執り行われます。
秋分の日は、戦前までの秋季皇霊祭に続くもので、昭和23年に秋分の日として制定されたものです。


⇒伊勢神宮

仏教の浄土思想では、極楽浄土へ通ずる道を白道(びゃくどう)といいます。
昼と夜の長さが同じで、西から東まで一直線の道が続いている。

この世とあの世が最も通じやすい日です。

お盆は祖先がこの世に戻ってくるのですから、お彼岸はこちらからあの世へ向かっていくということです。
彼岸であるあの世の先祖供養も思いが伝わるというものです。
また浄土の彼岸への道もまっすぐですので、自らの修行によって到達しやすいともいえます。

が、生きている間は到達しません。

行けども行けども到達しない。

それでも向えと言うのですから、少々過酷なこととですが・・・。

もうひとつ、昼と夜が同じ割合、等分であることも見逃せません。
春分を過ぎると昼が長くなっていき、秋分を過ぎると夜が長くなっていきます。
春分、秋分は昼と夜の等分の日であり、分岐点です。




等分というのは実現が難しいこの世。

何か区切りをつける日には申し分のない日ですから、
比べて肩を落とすよりは、まっすぐ前を見て歩くしかないですね・・・