おはようございます、おもちもちもちです。
 
10月の連休に、夫と一泊二日で鳥取に行ってきました。
 
去年も同じ時期に日帰りで行ったのですが、渋滞にハマったせいで、不完全燃焼だったんで、また行きたいと思ってたんです。
 
(その時のブログ)
それだけだったら、またいつか...って後回しになってんですけど、
 
たまたま民藝の本を図書館で借りまくっていたら、安西水丸さんという方が書いた『鳥取が好きだ。』という本に出会いましてね。
 
もうこの本がね、見事な鳥取ホイホイだったんですよ。
 
作中で鳥取の民藝がされまくってるんですが、この方の文章がとってもいいもんだから、読んだ直後から、私の中の鳥取行きたいボルテージが急激にアップ上矢印
 
そんなタイミングで、たまたま夫が『ふるさと納税、もう1箇所くらいやりたいんだけど、何がいいかなぁ~』なんて相談してきたもんだから、さあ大変笑
 
これはチャンス!!とばかりに、三朝温泉の旅行券を申請してもらいました。
 
温泉好きの夫はホイホイ申請して、宿を予約していましたが、真の目的は民藝めぐりで、君は運転手なのだよ、フフフ。
 
温泉につられ妻にたばかられる、あわれな夫の運転で、いざ鳥取へ出発です泣き笑い
 
思ったより中国道が渋滞しなかったので、11時すぎには鳥取駅に到着できました。
 
最初にむかったのは、鳥取民藝美術館です。
 
こちらの建物は、昭和32年築で、国の登録有形文化財だそうですよ。

 

HPによると、鳥取民藝美術館は、昭和24年に鳥取の医師・吉田璋也により、柳宗悦が見出した「民藝の美」の思想の普及と、新たな創造の指針を示すため、鳥取の民藝運動の拠点として創設されたそうです。

 

館内はそんなに広くないのですが、所狭しと鳥取民藝の銘品が並べられています。

 

この設立者の吉田璋也という方がものすごい方なんですよ。

 

お医者さんとして地域に長年貢献しつつ、染分皿など新作民藝のデザインも手掛け、教育の場として民藝館をひらき、民藝品を売るための「たくみ工芸店」を開業し、さらに民藝の器でご飯を食べてもらおうと「たくみ割烹店」まで開くというね・・・

 

医師・デザイナー・教育者・事業家と何足のわらじ?という才能にあふれた方だったようです。

 

そんな吉田先生のコーディネートも展示されてました。

 

ネクタイはにににぐりネクタイという名前で、これも吉田璋也デザインです。

 

めっちゃおしゃれさん目がハート飛び出すハート

 

柳宗悦が唱えたという「工人七原則」も展示されてました。

 

もし自分が作り手側で、この言葉が部屋に飾ってあったら、背筋がしゃきっとしそうです。

 

2階では、23年度後期展示で「写真でたどる吉田璋也の暮らし」展が開催されていました。

 

診察途中に仏像掘り出す姿を、吉田先生がフライデーされた写真とかあって、思わず笑みがこぼれましたニコニコ

 

お人柄が伝わりますね。こういう人好きです。

 

吉田璋也デザインの代表作、染分皿もたくさん展示されていました。

 

中之島美術館の民藝展で見て、一目ぼれしたお皿です。

 

すてきだな~キラキラ

 

鳥取民藝をつかったテーブルコーディネートも展示されていました。

 

吉田璋也が考案した「牛肉のすすぎ鍋」のお鍋も展示してあります。

 

これがしゃぶしゃぶの原型になったそうです。

 

吉田先生、衣食住すべてに才能を発揮されてますね。ほんとにすごい。

 

鳥取民藝美術館から館外にでたら、横に童子地蔵堂なる建物がくっついていたことに気づきました。

 

なぜここに地蔵・・・?と思ったら、解説がありました。

 

中に入ると、たくさんのお地蔵さんに、色ガラスのやさしい光がさしこんでいました。

 

あまりにステキだったので、手を合わせて、1枚だけ写真を撮らせていただきました。

 

若くして亡くなった子供たちがさみしい思いをしないように、こんな素敵な場所をつくり、お地蔵さんをつくった作り手へのリスペクトもあり・・・

 

吉田先生の愛がこの空間につまっている気がして、ちょっと泣けました。

 

心洗われるとはこういうことなんでしょう、きっと。

 

私も色んなことにやさしさを持てる人間になりたいなと思いました。

 

そんな風に思っても、日常でちょっとギスギスすると、すぐやさしさを忘れるタイプなので、ちょいちょいブログ見返さないとな~

 

ああ、ブログって便利だわ泣き笑い

 

まだまだ旅は続きますが、本日は以上です。

 

最後までお読み下さり、ありがとうございました。