HPによると、鳥取民藝美術館は、昭和24年に鳥取の医師・吉田璋也により、柳宗悦が見出した「民藝の美」の思想の普及と、新たな創造の指針を示すため、鳥取の民藝運動の拠点として創設されたそうです。
館内はそんなに広くないのですが、所狭しと鳥取民藝の銘品が並べられています。
この設立者の吉田璋也という方がものすごい方なんですよ。
お医者さんとして地域に長年貢献しつつ、染分皿など新作民藝のデザインも手掛け、教育の場として民藝館をひらき、民藝品を売るための「たくみ工芸店」を開業し、さらに民藝の器でご飯を食べてもらおうと「たくみ割烹店」まで開くというね・・・
医師・デザイナー・教育者・事業家と何足のわらじ?という才能にあふれた方だったようです。
そんな吉田先生のコーディネートも展示されてました。
ネクタイはにににぐりネクタイという名前で、これも吉田璋也デザインです。
めっちゃおしゃれさん
柳宗悦が唱えたという「工人七原則」も展示されてました。
もし自分が作り手側で、この言葉が部屋に飾ってあったら、背筋がしゃきっとしそうです。
2階では、23年度後期展示で「写真でたどる吉田璋也の暮らし」展が開催されていました。
診察途中に仏像掘り出す姿を、吉田先生がフライデーされた写真とかあって、思わず笑みがこぼれました
お人柄が伝わりますね。こういう人好きです。
吉田璋也デザインの代表作、染分皿もたくさん展示されていました。
中之島美術館の民藝展で見て、一目ぼれしたお皿です。
すてきだな~
鳥取民藝をつかったテーブルコーディネートも展示されていました。
吉田璋也が考案した「牛肉のすすぎ鍋」のお鍋も展示してあります。
これがしゃぶしゃぶの原型になったそうです。
吉田先生、衣食住すべてに才能を発揮されてますね。ほんとにすごい。
鳥取民藝美術館から館外にでたら、横に童子地蔵堂なる建物がくっついていたことに気づきました。
あまりにステキだったので、手を合わせて、1枚だけ写真を撮らせていただきました。
若くして亡くなった子供たちがさみしい思いをしないように、こんな素敵な場所をつくり、お地蔵さんをつくった作り手へのリスペクトもあり・・・
吉田先生の愛がこの空間につまっている気がして、ちょっと泣けました。
心洗われるとはこういうことなんでしょう、きっと。
私も色んなことにやさしさを持てる人間になりたいなと思いました。
そんな風に思っても、日常でちょっとギスギスすると、すぐやさしさを忘れるタイプなので、ちょいちょいブログ見返さないとな~
ああ、ブログって便利だわ
まだまだ旅は続きますが、本日は以上です。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。