月に一度ほど小梅と一緒に通っている、おしゃれな銭湯がある。

  

今日も、行きたいなと思っていたが迷っていた。

結構遠いし、お金もかかるし、小太郎の体調も心配だし、コロナもあるし、、、。

でも今日は一応自分の誕生日お祝いの日だし、わがまま言って行きたいなあ。


ゴニョゴニョ呟いていると小梅が、「今日こそ行こうよー」と誘ってくれて、外出に向けて家の片付けをし始めてくれていたので、いざ銭湯に出向くことにした。



いつもは感染対策で平日に行っていたので日曜の利用ははじめて。

露天風呂や室内のジャグジー風呂に入ってリラックスした時間を過ごした。小梅はジャグジーに喜んだり、髪を洗うのを嫌がったり、露天風呂では岩に手形をつけて喜んだりしていた。

脱衣所では大量の裸体の女性陣に驚いて、「みんな裸だねー。」とコメントしていた。

お風呂をあがった後は椅子に座り棒アイスを食べた。

私はミルク味、小梅はソーダ味。小梅は何度もこぼしそうになりながら、おいしそうに、一生懸命食べていた。



そのあと、銭湯からすぐそばにあるモール内の観覧車に行こうか、という話が出たが、またもや迷う私。

銭湯に行ってすぐに帰宅予定だったので私はジャージ姿、小梅はユニクロのヘンテコなキャラクターのパジャマ姿ガーン

お金かかるし、小太郎の体調も気になるし、夜ご飯もちゃんと小梅に食べさせないといけないし、もう夜になるし、、、。今から行ったら帰りに小梅が車で寝ちゃうかも、、。明日は仕事だし遅くなると嫌だなあ。。。

だけどまたもや小梅が「ママ行きたいんでしょ?行こうよー。」と誘ってくれた。


最近、優柔不断な私の行動のほとんどを小梅が決定してくれている。決断力と行動力のある3歳児だなあ。



小梅は、生まれて初めての観覧車おねがい

車を降りたところから、暗闇で虹色に光る観覧車を見上げて、「ママ!きれいだよ!みて!早く乗りたい!」とおおはしゃぎ。

観覧車の頂上から見る夜景はとても綺麗で、涙が出た。



よく、「夜景や絶景を見ると、自分なんてちっぽけだということに気がついて、悩んでることが馬鹿馬鹿しくなる」というようなコメントを耳にするが、私は逆だ。


自分や、もしくは、この愛しい子供がこの世からいなくなっても、この世は問題なく動くんだ。車は走るし、街灯は消えないし、みんな働いて、楽しんで、生きて行くんだ。

そんなふうに自分の存在の点のような小ささを実感して、とてつもない絶望を感じる。



小さくて暖かい小梅の手を握りながら見た夜景。

感動と喜びと絶望が入り混じった複雑な気持ちだった。



とはいえ、小太郎が生まれてから喜びを感じること自体がすごく少ない日々。

観覧車の中で小梅に、「すごく幸せな1日だった。ありがとう」とお礼を言った。

小梅は「ママ、そうだよね。」と言ってくれた。


何が幸せだったの?と聞いてくるわけではなく、

どういたしまして!でもなく、

ただ、「そうだよね」と寄り添ってくれたことがとても暖かく感じたしありがたかった。



どっちが大人だか分からないなあ。

何で私のような人間から、賢く優しい小梅が産み落とされたんだろうか。


小梅は、幼児の無邪気さと、老年女性のような知性と包容力を併せ持った素敵な女性だなと思う。



おしゃれなモール内でパジャマ姿の小梅。

浮いていたけどそれがまた可愛かったなあ。



そういえば何で私は小太郎には親バカスイッチ発動しないんだろうショボーン