Polar_07のブログ

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需要はあるのか知りませんがSSトピから再掲します。

題名「鴫野さんにあの事で注意されたっス」

私は、スカートが苦手だ。好き好んで穿くことはないと言っていい。
理由は? だって恥ずかしいから!なんで世の女子はこんな脚がスースーして油断すると見えちゃうような服を平気で着れちゃうの…
あと道場の男子にも、急に「大山が乙女になったー」なんて言われようものなら私は恥ずかしさで爆発してしまいそうだ。

そんなこんなで、私はスカートの下にスパッツを穿いたまま、スカートがただの飾りとでもいわんばかりの出で立ちで登校している。

ある日の昼下がり。小柄でいつもムスッとしてる同級生の女子はよく男子にも注意をすることが多いが、今回は私がその標的になったみたいだ。

「ちょっと大山さん?いつも気になっていたんだけど」
「うわっ鴫野さん、ちょっと驚かさないでっスよ」
「悪かったね。それで、えっとね…スカートの下にスパッツ丸出しで歩いてるのはさすがに生徒会として嫌でも目に付くの」
「え、えー…」
痛いところを付かれた。私だって気にしているのに。
「だっ、だって、恥ずかしいじゃないスか!こんな…フリフリのスカートに」
「でもだらしないのは良くないんじゃない…まぁ、男子の目もあるし、脱げとは言いづらいけど」
そのとき辺りを見渡してみると、男子のそそられたような視線と、それをごまかしているであろう男子や女子が散見された。

…恥ずかしい。たまらなく恥ずかしい。
でも、このまま黒のスパッツがはみ出したスタイルを無理に貫くのは、余計に恥ずかしいと思った。

「じゃあ、これでどうっスか?」
私は恥を忍びつつもスパッツの裾を掴み、スカートで隠れる長さまで巻いて短くしてみせた。

「ん、まぁそれでいいわ」

鴫野さんも鴫野さんでこれを実際に指摘して直させるのは恥ずかしかったらしく、ほのかに赤くなっていた。

「…で、大山さん」
「何スか?まだ何か」
「ちょっとこの状況から出づらくなっちゃった」

ここでまさかの鴫野さんフリーズ。だったら仕方ない。
ぐいっ。
周囲の視線に詰んだ鴫野さんの手を引いて、私は豪快に廊下を走り抜けていった。
そのとき巻いたスパッツの裾が元の長さに戻っていたが、鴫野さんは何も言わずにひらけた場所まで手を引かれるままに走って付いてきた。

Fin


あとがき

実はこれは夏祭りのレイドイベから思いついた真由里SSの番外編的エピソードとして書いたものです。
真由里が変に理屈っぽくて描写が難しいor知識がないこと多過ぎて…そうこうしているうちに時期が過ぎてあっさり公開を逃しましたw
この際なので、書きかけの部分をドバッと公開しちゃいます(-。-;
寧ろこちらがメインという説w


(1)

夏祭りー

それは女の子が浴衣で着飾ってお祭りを楽しめる日。
藤黄色の地にアメリカ朝顔の柄をあしらった浴衣を母親に着付けてもらい、
いつも通っている道のいつもとは違った表情を感じながら
私は知っている顔の知らない姿を追いかけて、合流する。
「真由里ちゃーん」
先発隊の椎名センパイと古谷センパイが声をかける。
「うわぁ…浴衣姿すごく綺麗っスねセンパイ…」
考えるより先に声にしてしまうほど、椎名センパイの薄群青と白を掛け合わせた地に多くの多弁花の模様を散りばめた浴衣姿は美しく、
見ているものを包み込むような笑顔の端で、ちょこんと載っている青い花のヘアアクセが可愛らしかった。

「ははっ、すっかり見とれてるじゃんねー」
「あれ、古谷センパイは浴衣着ないんスか?」

古谷センパイは法被を羽織っていて、その下には私服とおぼしき白のシャツと黒の膝丈のデニムを着ていて、椎名センパイと近くにはいても少し違う集団のような印象を与える。

「いやー、あたしはパーッと騒ぎたい方だから」
「えーっ、それなら私も私服で来たかったっスよ!家族がせっかくこんなに可愛い浴衣を買ってきたんだからってぇ~」

ごめんなさいちょっと大袈裟でした、お父さんお母さん。

「はは~ん、それだけ真由里ちゃんは恵まれてるってことさ。ま、一押しが足りなかったみたいだけど」うぅ~っ。
「真由里ちゃんの浴衣姿すごく可愛いよ、明るい黄色がすごく似合ってる」
椎名センパイからのフォローに思わず照れる。

「そういえば、男の方のセンパイはまだなんスか?」

「あ、POP君は財布を忘れてたみたいで、遅くなってたら先に行っててって」

椎名センパイの心地よい声がしているそばで、ふと暖かい足音を伴った影が見える。
「あ、あれセンパイじゃないッスか?」
「あら、結構早かったのね」
「調子こいてて家の近くの道路に落ちてたわ、これで皆揃ったな」
「あらー、盗られてなくて良かったね~じゃあ行こっか~」

憧れのセンパイ達との夏祭り。
それが、まさかあんなことになるなんてーーー。


(2)
お祭りの賑わった雰囲気が好きだ。
気前よく露店が集まって、大勢の客がいて食べ、また遊ぶのに列を作って並ぶ。
待つのが祭りということわざもあるけど、列で並んでいる時間が楽しい。
おいしそう、楽しそうに想像してわくわくするのが楽しい。

「ねぇねぇ、金魚すくいに並んでもいいかな?」と椎名センパイ。
「夏祭りの定番ッスね」

「うーん、じゃああたしらは射的いってこーか」
早くも離れる古谷センパイ達。
「おっ、これは勝負する気満々だなー」
「へへっ、探検家なめたら痛い目を見るよぅ」
談笑しながら遠ざかっていく先輩達を眺めていて、少し自分の声に陰りがはいっていることに気づかないまま、

「あの二人、すごく仲いいッスよね」
「そうね、朱里ちゃんは男子のノリにもあっさり適応している」
そう言っている椎名センパイの顔も、どうやら複雑な表情をしているようだった。

「お嬢さん方」

そんなどぎまぎした空気を遮るように、圧のある溌剌としたおじさんの声が私たちに放たれる。

「順番来ましたよ。はいどうも」

並んでいると思った割には案外早かった。
椎名センパイは目を文字通りキラキラと輝かせて、掬い網を手にとった。
私も従って手に取る。椎名センパイが狙いを定めて金魚を網の縁にあてがう。
しかしあと一歩のところで紙が破れ、金魚を逃してしまった。
私はそのあとに全くうまくやれず、女2人で苦笑いを浮かべた。何だかたわいないけど、それがいい。

「椎名先輩、たこ焼きの所に行かないッスか」
ほんとは二人よりも皆で食べたいけど。

以上ですww
読み返しててアメリカ朝顔あたりで吹き出しそうです…強引に浴衣の花模様を図鑑サイトで調べたり…これじゃ埒があかずに進まない訳だ\(^o^)/