私は、高校受験の時は埼玉に住んでいて、埼玉では「北辰テスト」っていうのが幅を利かせており、すべてはその「北辰テスト」の結果によって決まってたようなもんでした。(今はどれくらい比重が置かれているのかわからないけど)

 

はっきりいって、北辰テストを受けて、結果を見て、その偏差値の範囲内にあり、通学範囲内の公立高校を受け、滑り止めの私立高校を1校受ける。

これが、わりとスタンダードだったと思います。学校見学にいくことなど稀。

まぁ、行きたい学校の文化祭くらいは友達と行った記憶もあります。

 

そこからうん十年。

 

わが子の高校受験に直面して、そのあまりの違いに戸惑いを隠せません。

しかし、いつまでも戸惑っていても仕方ないし、「ここまで親が?!」と

ぼやいていても変わりません。

仕方ないのだ。変化についていけない種は滅びる。

 

現状の私の理解では東京都の公立私立高校受験の実際はこんな感じ。

自分の整理のためにまとめてみます。

 

あ、うちのこぢろは「推薦」には全くもって縁がないため調べてません(笑)

 

 

<公立編>

 

 

◆内申点は3割を占める →満点65点を300点に換算

 国数英社理 ←満点が5になるので5×5でオール5は25点

 技家・美・保体・音

 ←これはなぜか2倍カウント 5×4=20からさらに2倍でオール5だと40点

 つまり、9教科オール満点は 25点+40点の合計65点

 

都立高校を狙うなら、主要5教科はオール3が維持しておいて実技系4教科で4か5が取れると相当強い。だって2倍カウントだからね。(これ、なんでこうなってるのかわかりません・・・)

 

※都立高校の調査書については「部活動の加入有無」については考慮されないということです。by自校の校長談

(つまり、3年間運動部に入っていようが帰宅部であろうが、そこによって優劣はつかないとのこと。但し、これは都立の場合。私立はめっちゃ加味する)

 

なお、コロナ禍前は、中学校3年間の遅刻と欠席が送られていたそうですが、コロナ禍以降、中3の1年間の遅刻欠席が送られると聞きました。なお、都立高校の中には、遅刻欠席日数を一切問わない不登校の子どもたちでも受験できるチャレンジスクールがあります。(学力試験もなし)

 

内申点が基準に達しないと受験できないという噂もあるけど、そんなことはありません。受けたきゃどこを受けてもOK。但し落ちる可能性が高いよってだけの話。

そして、学校の先生だって落ちたら困るから、やめとけばと言うんです。

 

極論。内申点が悪ければ当日入試で全教科100点取ればいい。

内申が悪いからと都立をあきらめることはない。

但し、リスクが高いことは事実。

 

でも、日比谷、西、新宿などの名だたる名門都立はもともとテストの点数だって取れる優秀なお子たちが受験するので、当然内申点が低いと当日だけ頑張ってもダメって話です。都立の中堅以下なら、内申が低ければ死に物狂いで当日まで勉強頑張れ、そうすれば可能性はある。という話ですね。(そう理解しました)

 

◆当日の試験点は7割を占める →満点500点を700点に換算

 国英数理社の5教科

 英語はスピーキングテストというのが別途あって、それは20点満点


これは、内申換算後300点+試験換算後700点→合計1000点にプラス20点加算(らしい)

 

 

<私立編>

 

 

①単願(これを単願推薦という学校もあるみたい?)

 

ここしか受けない、絶対ここに入る!ということを前提に、事前に通知表を持参し学校と個別相談。その学校の独自の基準により受入れ可能となったら、当日0点とったり面接で恐ろしく無礼な態度を取らない限り合格。

私立は、遅刻欠席や部活動(3年継続、部長)生徒会、委員会活動などを内申点にプラスしてくれることが多い。

また、漢検、数検、英検はほぼ何かしらプラスしてくれる。3級以上。

とっておいた方がよい。

 

学校のレベルによりますが、中堅校から下の学校は「内申点に2以下がないこと。」などオール3にも優しい制度設計も。学校によっては、1だったり、主要5教科に2がないこと、だったり様々。

 

②併願優遇

 

本命都立が落ちたら、必ずここに入学します。ということを前提に、事前に通知表を持参し学校と個別相談。その学校の独自の基準により受入れ可能となったら、当日0点とったり面接で恐ろしく無礼な態度を取らない限り合格。・・・まぁ、単願とほぼ同じシステムですが、「あくまで併願」なので、独自の基準が少し厳しくなります。

オール3で主要5教科以外でも2があったらNGとかね。

 

内申点にプラスがつくのは単願と同様。部活動、部長、生徒会、検定試験など、持てるものはすべて出してみるとよいです。加点つきます。といっても2~3点ですが。

 

なお、近年、おそらく少子化の影響で併願優遇が少し緩やかになってる学校もあります。本命の都立+本命の私立をそれぞれ1校受けて、両方だめならここに入ります・・・つまり、第3希望でも併願優遇出しますという学校も!

(昔は、都立1校のみ、そこを落ちたら絶対入学。それを破ると来年度以降の後輩たちに迷惑がかかると聞いたのですが、最近はそこまで厳しい学校減ってきたみたいです)

 

 

③一般入試

英国数の3教科。純粋にその得点で上位から順番に合格。

ある意味一番シンプル。内申も関係ないし。

 

私立高校は、大学付属の高校は人気が高いです。

人気が高いということは、学校側はそこまで頑張らなくても受験生が集まるということ。選びたい放題なんですよね。

そんな附属高校は出来の悪い子には、わりとあっさりしていています(笑)

「うちに来たければ頑張って一般入試で合格してね」

と、一言で終わり。

 

上に大学のない単体の私立高校。

ここは、とても親身。

多少成績が悪くても、人間的に問題がなくやる気のある子なら積極的に

なんとか合格できそうな道筋を考えてくれる。

そして、上に大学がない分、いろんな大学の指定校推薦枠を持っている学校も多いです。つまり、大学受験に向けてリベンジ可能。

 

誤解を恐れずに表現するなら、高校受験で中の上の都立高校に入った子より、中堅以下の私立高校に行った子が、大学受験ではランクが上の大学に入った・・・なんて話はざらにあります。

(ちなみに、都立高校も大学の指定校推薦枠はたくさん持ってるそうです)

 

つまり、目先の偏差値とレベルにだけとらわれるよりも、その先の大学受験も見据えて、かつ、自分の子どもの性格や気質にあった校風の学校選び。

これが大事になるんですけど・・・もうね、いろいろ考えても、結局は本人が行きたいというか言わないかなんですよね。

 

なお、私はぜひいって欲しい私立男子校があるのですが

こぢろは「絶対共学」だそうです。

ちっ。(でも、まだあきらめないぞと思ってる)

 

学校見学や説明会、個別相談会。

 

コロナ禍は予約をとるのも相当大変だったそうですが、今は多少取りやすくなってきていると思います。また、開催回数も結構多いです。

文化祭などは、入場制限を設けないとする高校も増えてきました。

そういうのを考えても、コロナ禍の最中に受験だった学年は本当に大変だったと思います・・・えーん