同じ2008年4月6日記述分。
いやー
どこまで仕事が好きなの私?って思うくらい仕事に執着してる文章ですな。笑
何これ、どうしたの。タイムマシンがあったら言ってやりたいね。
「あんた復帰直前で『育休延長したらって言われるよ?』とね」
思いつめるな、私。と。
まぁ、未来なんて誰にもわからないいい例ですな。
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安定期に入るまで周囲にはまだしばらく黙っていたいと思ったが、直属の上司には言わざるを得えない。私のいる会社は、上場してるとはいえ100人規模の小さな会社。
管理部門スタッフは常にギリギリの人数でまわしている。
早めに伝えておかないと、迷惑がかかる。そう思って打ち明けた。
上司はもちろんおめでとうと言ってくれた。ただ、仕事の面で「・・・どうすっかなー」と思っていることは十分伝わってくる。抜けられると困る・・・そう思っていることもなんとなくわかる。
「会社」という組織にとっては、やっぱり1年近く一人抜けるというのは迷惑なことなのだ。
私の思惑はよそに会社では引き継ぎの話がどんどん進んでいく。出産後は戻ってきて欲しい、上司はそう言いながらも「出産は終わるまで何があるかわからない」といって、引き継ぎ準備にも余念がない。当然だ。
上場企業としては、広報・IR担当者が不在というわけにはいかない。メディア攻勢がそんなにあるわけではないが、最低1名は必要だろう。滞りなく業務を進めるためにはできるだけ前倒しでの引き継ぎが必要になる。頭ではわかっている。
でも気持がまったくついていけない。
この5年間で必死に積み上げてきたもの。上場するまでの2年半、上場してから2年半の間、私が手探りで必死になって作り上げてきたもの、それを全部「私がいなくてもまわるように」そっくりそのまま他人に渡す・・・それがこんなに怖いことだとは!!
私が不在でも会社はまわる。そんなことは当然だ。そう思ってきた。それでも、実際自分がその立場にたったとき「自分が元のポジションに戻れないかもしれない」そう感じることがこんなにも恐怖感にかわるとは・・・。
会社は早くも「私がいなくてもまわる」体制を作り上げていこうとしている。
私だけが置き去りにされていくような、そんな感覚。
この5年間かけて積み上げてきたものが、私の眼の前からあっさりと誰かに引き渡されてしまう、そんなものだったのか・・・
思えば5年前の夏。親会社から子会社の上場業務を担当するために出向した当時、周囲からは胡散臭い目でみられて、会社帰りに飲みに行ってくれるような人もいなかった。男性優位の昔ながらの日本企業の空気が残るこの会社の中で過ごした最初の3か月の孤独感。がむしゃらに働くことで、周囲の人も心を開いてくれていろいろ教えてくれるようになって・・・
会社が無事に上場を果たしたらどうなるのか?親会社にはもう戻りたくない。ここで生き残るために自分は何を目指すのか?そう考えて虎視眈眈と狙っていた広報・IRのポジション。それを手に入れるため私の生活の中心は常に仕事だった。
それが今、一気に持っていかれてしまう・・・そんな気分だ。
今思えば、それは私の『被害妄想』ってやつだ。
考えすぎといってもいい。
だけど、その時はわからなかった。会社に「もうあなたが戻ってこなくてもいいようにして行って」「これでうまくまわるようになったら、戻ってこられないかもね」と言われているようでそっとトイレで涙したこともある。朝、出勤途中の駅のホームで涙したこともある。
・・・笑える、当時の私・・・。なんて乙女チックなの。
こう書くと、ものすごく会社が好きみたい・・・。
会社は嫌いじゃない。一緒に働いている人たちも大好きだ。
だけど・・・(今あらためて考えると)・・・ここまで自分を追い込んで思い詰めること?!
マタニティブルーとはちょっと違うと思うけど、体の中で起こっている変化が精神的にも影響を与えていたに違いない。いわゆる「ホルモンバランスの崩れ」ってやつ?
・・・ホルモン・・・恐るべし。