こちらも2008年4月5日のブログ
妊娠発覚したのが2008年2月の頭だから、2か月後くらいに思い起こして書き出したブログです。
薬局で売られている妊娠検査薬は大抵「予定日より1週間過ぎてからご利用ください」と書いてあるものが多い。その中で1つだけ「予定日の2日後から検査可能」というものがあった。
それを買ってきて試してみる。
この窓のところに横線一本出たら陽性反応ってやつね。時間の経過を待つ。ほどなく、それはあらわれた。
「うっ・・・・よ、陽性・・・・」
現在35歳、結婚8年目、今年は36歳になろうかという私である。
確かに、今年は子供を?なんて考えてもいた。
が、ここで私はなんと妊娠の事実を目の前に突きつけられ・・・泣いた。
しかもそれは決して「うれし泣き」ではない。
そろそろ子供を、と思いながらもまだ少し先のことだと思っていたのだ。2008年はまだ始まったばかり。仕事も、今年はアレやって、コレやって、ベトナム旅行も行きたいなとか、そんな自分本位な計画ばかりふくらんでいた。
それがこの陽性反応を目の当たりにして一瞬にして吹き飛んだのだ。
ひとしきり泣いて、ぼーっとした後「とりあえず病院いってちゃんと検査しなきゃ」割と現実的な思考が動き出した。当然、近所の産婦人科など知るわけもなくネットを叩く。
インターネットって、便利だ。
口コミの評判とあわせて、比較的近所の個人でやっている産婦人科をみつけとりあえずそこに行ってみようと決めたころ、電話が鳴った。
「あ、俺。具合どう?」
「あぁ?・・・まぁ、悪くはないけどよくもない」
「そう。いや、俺、今日会社の人とメシ食って帰るから」
「・・・そう。じゃあ遅くなるの?」
「いや、メシだからそんなに遅くはなんない」
「・・・そう。じゃ、まぁ早めに帰ってきてよ」
「・・・なんで?どして?」
「ちょいと話があんだよ」
「・・・なに?どうした?」
「薬局で検査薬買ってきて調べたんだけどさ」
「どうだった?」
「陽性反応でた」
ここで10秒ほどの沈黙
「えっ・・・わ、わかった。俺、とりあえずメシ食って帰るわ」
ツーツーツーツー
なんだと?!
まぁ、今、即帰宅されてもメシを食ってから帰宅されても、この事実がなんか変わるわけじゃないし別にどーでもいいか。そう思うとソファにひっくり返ってテレビのスイッチをつける。
なんだろ、この虚脱感・・・。
30分後、もう一度電話が鳴った。
「もしもし」
「あ、俺。今駅。もうすぐ帰るから」
「はぁ?いいよ別に。メシないよ?」
「とにかく、帰るからっ」
帰宅するなりダンナは検査薬の説明書と、判定スティックを何度も何度も見比べる。
そして、「・・・この説明書が正しければ、この反応は妊娠してるってことだよな」と一言。
・・・なんだその「説明書が正しければ」って・・・
ダンナは自分の部屋にこもるとパソコンを叩き出した。ああ、そう、気の済むまで調べたらいいさ。だけど、ここで陽性反応がでたらほぼ100%の確率で妊娠なんだよっ!!
しばらくすると、部屋からダンナが出てきて一言。
「今の検査薬の精度はかなり高いみたいだな。お前、早くじゃあ病院行って来い」
言われなくても行くわっ!!