今から約1年前の話。
こぢろ誕生直後の話。

麻酔のおかげで産後の痛みも全く感じず、産後ハイ継続中の私。

分娩予備室には私、ダンナ、母、義母。こぢろ登場をいまかいまかと待つ。
ガラガラ…

ドアが開いてちいさな産着に白い三角帽子をかぶせられたこぢろ…登場。

小さくてもぞもぞしている。

かわいい…か~わ~い~~~

看護師さんが
「おっぱい吸わせてみますか?」と言ってこぢろを近付けてきた。

この時点ではまだ母乳は分泌されていなかったので「形だけ」ではあるが看護師さんの介助のもと初授乳?!
こぢろはまだ目も開いていない。でも口に何かあたった感触で反射的に加えて「もむもむもむ…」わははは。くすぐったい感覚。

まだ全然出てこないだろ~おっぱい。スマン。

母&義母は初孫の登場に狂喜乱舞。写メ撮りまくり。

その写メ…送り先は冷静に考えろよ(笑)

30分ほど家族みんなで過ごした後こぢろは新生児室へ。
私は懐かしの産科病棟へ…
で。

この辺りから徐々に麻酔がきれはじめる。
なんとな~く下半身に痛み。そしてなんだかものすごく寒くなってきた。
がたがたするくらい。

今まで37度くらいの物体んお腹に抱えていたのが出てしまったから寒く感じるのだと言われ、看護師さんが持ってきてくれた毛布にくるまる。

下半身の痛みは徐々に強まっていく…あぁ…そうだよね…とりあえずあれだけの大きさのあるものを出したんだもんね…痛いわけよね。

会陰切開だけじゃない…私は…ぢぬし…にもなっていた!!

麻酔がきれてからの下半身の痛みたるや…

私は真剣に「なぜ人間はパンダの赤ちゃんくらいの大きさで産めないのだろう。パンダはあんなにでかいのにあんなに小さく産んで…ずるい。あんなに小さかったら楽じゃんか。大体なんで大きさ的に無理なところから無理な大きさで出てくるシステムなのよ?おかしいじゃん。絶対おかしいよ、人類の出産て」もはや人類レベルでの不平不満。(大きいんだか小さいんだかわからない視点)

そんなことを考えてるうちに痛みはどんどん増していく…ああ…麻酔って…偉大…

無痛分娩の場合、自然分娩より2時間ほど長く横になってないといけない。私がベッドから降りて歩いていいと言われたのは夜の9時近かった。

産科病棟は3階。
新生児室は2階。

こぢろにおっぱいをやるにはエレベーターで下に降りなければならない。

…今の私には果てしない距離に感じられた…
何せ立って数歩進んだだけで目眩がするのだ。

看護師さんは「疲れているなら無理しないほうがいい。赤ちゃんは新生児室でちゃんと見てるから」と言ってくれた。
この看護師さんは「赤ちゃんは3000gを超えてないとむちむち感がなくていかん!大きい赤ちゃん希望」と私に無茶を言っていた看護師さんだった。

私は「ねぇ3098gで産んだよ」と言ったら「見てきましたよ。合格っ!」て笑っていた。「もっと大きくても…」と言っていたけど…

とんでもごさいません

私はなんとか新生児室に行こうと思ったのだが、足はふらつくし下半身は痛いしで、とても行けるような状態ではなかった。こぢろに会いたかったけど一晩ゆっくり休むことにした。

…が…一晩…結局眠れない夜が続いたのだ…

産後にもまだこんなにトラブルが続こうとは。