今から約1年前のこと。
2008年9日20日14時28分、3098gでこぢろはついに生まれた。
とにかく…ほっとした。



生まれたての赤ちゃんをお腹にのっけてもらい感動の初対面。
ダンナもこわごわ抱っこする。

元気な赤ちゃん。
フニャフニャのほわほわだ。
あ~この子が…お腹にいたんだ。
この足で私を蹴りまくってたんだ(まだ、うらんでる)
私から人間が生まれた!!不思議で、そして愛おしい。


無痛分娩なので今の私には一切痛みがなくて先生や看護師さんとも普通に会話。

「赤ちゃん足が長いよぅ」
「そんなの今からわかるんですか?」
「うん。オリンピック選手に育てたら?」
「なんで足が長いってだけでオリンピック選手なんですか」
「なんか運動できそうな感じだから」
「なんかかなりいい加減なこと言ってませんか…北京オリンピックがあったからって」

ちなみに会陰切開の後処置中(笑)

「今赤ちゃん産んで体重は4kgくらいに一気に減ったよ」
「4kgぢゃあ焼け石に水です…私体重が15kg増なんですよ…」
「いきなりは無理だなぁ…」
「芸能人は産んでもすぐ元にもどるじゃないですか」
「あの人たちは別」
「竹内結子とか」
「だから別」

くどいようだが会陰切開の処置中(笑)

麻酔のおかげで何の痛みもなく、さらに産後ハイな私。

「名前ってもう決まってるの?」

名前?!

名前は決まっていた。
しかし「漢字」で揉めていた。

「名前は決まってるんですよ。でも漢字でダンナと意見があわなくて…」

後ろにたたずんでいたダンナ。妻の強引な何かを嗅ぎ付けたようだが、止めるすべナシ。

「漢字?」

先生、ナイスパス。

「そうなんです。私は漢字2文字がいいんですけどダンナは1文字を主張するんです」

「あ、そゆこと?」

そこでどんな漢字を使うかを説明し、分娩室で多数決をとろうとする私。

出産という超大仕事を終えた妊婦に反対意見など唱える人などいようはずもない(唱えられる空気はない)

卑怯!私!

ダンナがついに譲歩した。

「わかったから。お前の案でいいから…」

「いいのね?やったー。よっしゃ!」

出産直後は人生において「無理を聞いてもらえるチャンスベスト3」に入るだろう。

この後ダンナは分娩室から出ていき、廊下で待っていた義母(ダンナ母)に先生と間違われ

「ありがとうございます」

と深々とお辞儀されるハプニングに見舞われる。

その場に居合わせた実母によれば「お義母さん分娩室のドアがあくなりすっ飛んでいっていきなり深々とお辞儀したから前を全然みてなかったのね…止める暇もなくって…」とのこと。

お義母さん、確かにアナタの息子がいなければこぢろは生まれてきてませんが…苦笑

私は産後の処置を終えると再び分娩予備室にベッドで運ばれた。