今から約1年前のこと
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マグセントが追加されてから、私のお腹は落ち着いていた。
張りはときどきあるけれど、先日のようなビックウェーブはなくなり、何より確実に日にちが過ぎていき気がつけば目標の35週は目前。
35週を過ぎてしまえば、この病院でも出産できる。
まさに
いつでもどんとこい
なのだ。
そして、「いつでもどんとこい」になると不思議とお腹が落ち着く。
ま、そんなもんか。。。
去年の8月の後半はお天気の崩れが多かったか・・・・
その日もしとしと雨が降っていた。
朝の点滴チェックにきた看護師さんとしばし雑談。
「低気圧、なんとかなんないですかねえ~」
「ほんと…」
「みんな(切迫早産入院患者のこと)お腹固くて(張ってるってコト)参った…」
「わ~、やっぱりそうなんですか?幸い私は今日は柔らかいデスヨ」
人間、精神的プレッシャーからの解放は何にもまさる良薬であることがよぉぉおくわかった。
「しかし…私の場合、いつ産まれるか、それが問題…」
「そうですねぇ」
「こればっかりは…わかんないですよね…あ~~~~もうこうなると早く産んでしまいたい」
「ですね、後は赤ちゃんがいつ生まれたいかによりますからねぇ…。そういえばお腹の赤ちゃんに相談してから出産日決める先生がいるらしいですよ。と、その講演をききにいった同僚が言っていた」
「ええっ?帝王切開とかの予定日を赤ちゃんと相談するってことですか?」
「そうそう」
「…ぢゃあ…赤ちゃんがイヤって言ったらその日は産まないようにするの?」
「らしいっすよ」
「ええ~~~~…話せばわかるってやつ??」
「うん。でも、まぁその先生、その病院の中では代わり者扱いみたいですけど(笑)」
「やっぱり?(笑)…けど…そうか話せばわかるのかな…」
「多分。だから(お腹の赤ちゃんと)よく相談してみて下さい」
「ですね。こいつがいつ産まれてきたいつもりか、ちょっと聞いてみて、よく相談してみます」
…なんだか危ない会話だ…
しかし、赤ちゃんは生まれたい日に生まれてくる。
私はこの後数週間後
身をもって体験
することになる。が、この時はまだそれを知らない。