今から約1年前のこと。

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入院した日から退院する1週間前まで約1か月外されることのなかった点滴。

この点滴の針替えが1週間に1度行われるのだが、これがまたかなり憂鬱なイベント。


しかも、週の途中でも「液もれ」といって血管から点滴の液が漏れてしまって赤く腫れたりしてしまうと、1週間たってなくても針替え・・・ものすごく損した気分だ。

左手と右手、週替わりでかえていくのだが、やはり血管がしっかり浮き出ていて刺しやすいところから刺していくため、日がたつにつれて「刺しやすい場所」が無くなっていく。


患者も看護師も憂鬱


それが点滴の針替え


患者の願いとしては「1回で終わらせてくれ」なのだが、そうそう上手くはいかない。

そして患者の願いとしては「すいません、主任さんにお願いします」なのだが、それでは新人看護師はいつまでたっても育たない。ええ、わかっています。だから我慢します。が・・・


新人看護師は自分が緊張しているものだからやたらと口数が多い。

そして準備をしている段階から「痛いですよねーすぐ終わりますからねー」をやたらと繰り返す。


頼む、そんなこと言う前にさっさとやってくれ。こっちの恐怖心があおられるじゃねーか。


念入りに血管を確認する。

念入りに・・・念入りに・・・念入りに・・・


頼むから早くして・・・


「刺しますね、ちょっと痛いですよ、刺しますからね」


念押しはいいから、早く!!


上手な看護師さんは針が入った後あまり違和感を感じないし、腕を動かしても痛くない。

しかし、血管にうまく針が入ってないと・・・痛い。そして当然なのだが、液が上手く入っていかない。


チェーーーーーンジ!!!!


ごめんなさい、ごめんなさい・・・と言いながら一番手の新人が去っていく。

次に二番手の中堅看護師さん登場。


それでも駄目な時がある・・・・


「ごめんなさいねー。主任呼びますね」


やっと


主任登場


うう、耐えた甲斐があった・・・3人目にして真打登場って感じである。主任はてきぱきと血管を確認し「プスッ」と一発!!ああーこれで来週まで安泰だ。(て、わけでもないんだけど)


でも、恐らく私も悪いのだ。新人さんだっ!と思うとつい自分も緊張してしまう。そして緊張すると血管がするりと逃げてしまうらしいのだ。誰でも最初は新人なのにね。すまない。


あれから1年、きっと今は中堅看護師としてがんばっているに違いない。