今から約1年前のこと…

2008年8月1日、私は人生初の産休に入った。
その週の頭の定期検診でお腹の張りをいきなり指摘され(今まで一度も言われたことがなかった)ウテメリンを服用していた私。
その時点で残りの出勤日は後3日。
お腹も重く辛かったので入院するよりマシ…と自分に言い聞かせ、タクシーで通勤していた…
↑ちなみに片道結構な金額になってました

お腹の「張り」をイマイチ理解できてなかった私…胎動が激しかったのでそれで痛いと思いこんでいたのだ…

とにかく、それでも最終日まで出勤しなんとか仕事を引き継げたことに安堵しながら産休初日を迎えた…はずだった。

朝5時。

きゅううう…というお腹の感覚で目が覚めた。
この頃からすでに夜通しなんて寝られることのなかった私。
胎動が激しく、夜中に何度が起きることはしょっちゅう…(しかも後にその多くは胎動の痛みではなく張りだったことがわかる)


寝ぼけながらトイレに行くと…

出血…

ひぃ~~~~

それまでの私は比較的順調な妊婦だった。体重が増えすぎてること以外は。まさか自分に妊婦雑誌などで危険な兆候として指摘されている出血という症状が出るなんて!!

病院に行くにしても朝早過ぎる…しばらく横になって様子をみることに。

幸い、その後出血はおさまり、断続的にきゅううとお腹にしまるような感覚が残るものの…まぁ寝てれば大丈夫かな…という感じになった。

それでも病院に行っておこうか…と言う気になったのは、その週の頭にウテメリンを出されたからかもしれない。

私の通っていた産婦人科は完全予約制。
9時から12時までびっちり予約が埋まっている。
予約をしても1時間近く待たされることもあるくらいだった。

予約外なんて一体何時に診てもらえるやら…

そう思いつつ病院の電話が通じる朝8時、産婦人科に電話を入れた。

私がその病院に決めたのは無痛分娩の対応可能な病院だったから。私は出産が怖くて怖くて、無痛分娩でなきゃ無理!!とずっと思っていた。
神様っているんだなと思ったのはそんな私の自宅から徒歩15分のところにその病院があると知った時。

しかし…正直な意見を言えば…そこの産婦人科「外来」の看護師にはかなりのバラつきがあり人によって対応が雲泥の差。

ちょっと後悔することもあったくらいだ。

私はあの朝、電話で対応した看護師のそっけなさを今でも忘れない。

「…今朝出血があって…出来れば診察していただきたいなと…」

「今も続いてます?」

「出血は止まってます」

「お腹の痛みはあります?」

「時々きゅうっとなるような感覚があって…」

「横になって休んでいてもですか?」

「横になっていれば楽なんですけど…」

「…出血も止まっているなら安静にして頂くだけでも大丈夫かと思いますが?」

「ただ…私今週頭の定期検診で張りを初めて指摘されてウテメリン飲みはじめたところなんです」

「薬は飲んでるんですよね?」

だんだんカチンときはじめる私。

「飲んでますけど…予約外は診てくれないんですか?」

「いえ、予約診療の後に診察は可能ですけど何時になるかお約束出来かねます」

…この時の私としては、確かに出血も止まってるし大袈裟なのかしらという気持ちもあった。看護師の口調には「それくらいで診察しなくても」というのがありありと感じられたのだ。

普段の私ならじゃあ家で寝てようかと電話を切ったはずだ。その看護師と会話を続けるのも不愉快だし…と。

ただ私の中で何かアラームが鳴っていた。無視できない何か。
私は「診察してもらえるなら診察して欲しい。何時に行けばよいか」を聞き、昼頃なら…と言われ12時少し前に病院に向かった。

その日はたまたま実家から母が来ることになっていた。
そしてまたその日はたまたまダンナの仕事が詰まってない日だった。

今から考えればそれはまさにたまたまではなく

必然

しかし病院に向かった時の私はまだ

「たく…産休初日から病院とは…ついてないわぁ~。でも楽しい産休ライフのためにも早めに病院に行かなくちゃね」

くらいにしか考えてなかったのだ。

嗚呼そんな私に幸あれ(当然ない)