事の発端は、先日ダンナが会社で行った花見である。

半分仕事。お客様をお招きして料理をふるまうという花見。去年もあった。今年もあるという。


「ふーん、大変だね、いってらっしゃい」


花見の翌朝、ダンナのコートをみると・・・


なんじゃこりゃーーー


薄いベージュの春ものコートのあちこに、シミ・シミ・シミ・・・・


「だんのちん、これはいったいなに?」(怒りをおさえて)


「あ、昨日ねスペアリブを焼いて出したんだけどダンナはスペアリブを焼く係」


「・・・スペアリブ・・・」


そんなもん焼くのに


なぜ、コートを脱がない


「どーせ汚れてたし、クリーニングに出すからいっかと思って」


クリーニングは万能ではありません


とりあえず、近所のクリーニング店に行って相談。オゾンクリーニングとやらでいつもの料金にプラス500円もとられた上に「しみが綺麗になるかは保証できません」だって。そうよね、ああそうよね、スペアリブのたれのしみですものね。

言いたくないけど、会社に着ていくコートだから、スーツ用のコートだから、そんなに安いものは買っていない。そりゃぁファミリーセールの利用だけど、オンワード樫山五大陸のコートなんだよね・・・あれ・・・


「えー、あのコート、いいやつだったの?」のんきなダンナ。言ったよね?買ってきたとき言ったよね?どうせ覚えちゃいないんだろうけど。


・・・しね。


「コート、クリーニングから戻ってくるのに1週間かかるよ」

「えー、他に薄手のコートはぁ?」

「・・・必要なら自分で買ってきなよ・・・」

いつもなら洋服は一緒に買いにいく。でも、今回は頭にきていたので一緒に買いに行く気にもならない。しかしそれはやっぱり間違っていた。


そして、ダンナが駅前にいって購入してきたコートとやらは・・・


紺色のウィンドブレーカー


・・・ねえ、それ着て会社に行くの?ねえ、長身でデブのあなたの着丈には若干短い気がするんだけど、それ着て会社に行くの?着て行くんだよね。。。


ねえ、それを着せて会社に行くと、妻としての私の対外的名誉にかかわるってことになぜアナタは気づかないのだろうか。それじゃまるで、がんばって稼いでいるのにろくなものも着せてもらえない不憫な夫状態だよ。ガーン


私があらためて買いに街へ出たのはその翌日だった・・・しかし私の買ってきたものは「細身デザインで若干窮屈」だそうだ・・・


やせろよ。もう。