あいつとの思い出が……ゥゥ。。
そう…出会いは突然だった
3年前…
『600円ッ!?!?安ッ!!』
芝居の稽古後、自転車で帰宅中。
錆びれた作業用品店の外で君と出会った。
1人寂しそうにしてた君に一目惚れだった。
値段が安いだけじゃなく、全てを包み込んでくれるような包容力に魅了されたんだ。
身体の相性も抜群でいつでも一緒にいた。
雨の日も風の日も。
君はいつも僕の背中にくっついていた。
しかし、月日が経つにつれ君はどんどん元気を無くしていく。
僕は心配になってきた。
君とお別れをしなきゃならない日が来てるんではないかと。
友人からは『もう、そいつはダメだよ。新しいのにした方がいいって。』と何度も言われた。
でも僕は離そうとしなかった。
傷だらけになった君を何度も治して一緒に居続けた。
だって君以上の子は見つからないし、いないから。
一緒に居続けて3年、別れは突然やってきた。
夜遅く電車で帰ってる最中、酔っ払いのサラリーマン達が絡んできた。
なんでも、自分の足が邪魔だとかなんとか…
その時、酔っ払っていた僕もカッとなり電車のホームで喧嘩になってしまった。
相手の方も熱くなり取っ組み合いになった時、君が僕から離れていくのが見える。
無惨に転がる君を見て僕は冷静さを取り戻した。
相手もそれをみて冷静になり、お互い話しをして事が済んだ。
誰もいなくなったホーム。
君を起こそうと手にした瞬間、異変に気付く。
ぐったりとしている君。
もう…一緒にいられない状態になっていた。
君を抱えながら帰る最中、フとあることを考える。
君は最後の力を使って僕を守ってくれたんではないかと。
あのまま喧嘩が続いていれば軽傷では済まなかった。
悪くいけば警察沙汰にもなっていたと思う。
それを悟った君が犠牲になり、僕の将来を助けてくれたんではないか。
申し訳なさと、自分の不甲斐なさに胸がいっぱいになった。
僕は君の事を一生忘れないだろう。
僕を守ってくれてありがとう。
僕と一緒にいてくれてありがとう。
僕を支えてくれて…
ありがとう。











