1,平成24年改正児童福祉法施行に伴い「障がい児施設と事業の一元化」が図られ、また、令和6年度改正児童福祉法施行に伴い「こども家庭センターの設置」と「児童発達支援センターが地域における障がい児支援の中核的役割を担うことの明確化」や「児童発達支援センターの類型(福祉型・医療型)の一元化」が図られています。

 

【H24改正児童福祉法施行】

平成24年改正児童福祉法施行に伴う「障がい児施設と事業の一元化」

民間の①「児童発達支援事業」の部分に②「保育所等訪問支援などの実施」と③「障がい児支援利用計画の作成等の相談支援」を加えることで、児童発達支援センターとしての機能が果せるのではないか?(令和4年第1回定例会一般質問で提案)

 

【R6年改正児童福祉法施行】

令和6年改正児童福祉法の施行に伴い「こども家庭センター」の設置と「児童発達支援センターが地域における障がい児支援の中核的役割を担うことの明確化」や「児童発達支援センターの類型(福祉型・医療型)の一元化が図られています。

 

これに伴い、小美玉市でも令和6年4月1日に、福祉機能を担う「子ども家庭総合支援拠点」と母子保健機能を担う「子育て世代包括支援センター」を統合した「こども家庭センター」が小川保健センター内に開設されました。これにより、福祉全般及び母子保健・健診等の相談支援業務の一元化が図られています。

 

こども家庭センターは児童福祉機能を持つことから、教育委員会が入る小川総合支所に隣接する小川保健相談センター1階に設置されています。

 

 

乳幼児健診等が実施されています

 

母子保健・健診、児童福祉全般にわたり、相談支援業務の一元化が図られています。

 

 

2,療育の推進については、発見が早期であればあるほど、より適切な対応が可能となります。そのようなことから、妊婦や乳幼児に対しては、各健診により疾病の早期発見につなげ、保護者が安心して育児に取り組めるよう支援していく観点から、発達の遅れが疑われるケースを含め、早期療育体制の整備が求められているところです。

 

第3期小美玉市障がい児福祉計画において、障がい児のライフステージに沿って地域の保健、医療、福祉、保育、教育、就労支援等の関係機関が連携を図り、切れ目ない一貫した支援を提供する体制整備が重要とのことから、(1)児童発達支援センターの設置及び保育所等訪問支援の充実、及び(2)重症心身障がい児を支援する児童発達支援事業所及び放課後デイサービス事業所の確保、(3)医療的ケア児支援のための関係機関の協議の場の設置及びコーディネーターの配置に取り組むと有りますがクリアすべき課題について、ハードルは非常に高いのが現状です。

 

 

そうした中、本市と児童発達支援に関する事業連携協定を結ぶ民間事業者により、児童発達支援センターが、本年8月1日、市内に開設されています。

 

児童発達支援センターについては、専門性の高さや専門の資格を有した人材の確保の難しさなど、自治体での直営は難しい現状となっています。

こうした状況を踏まえ、早期療育体制の整備という観点から、民間による児童発達支援センターの機能を活用し、こども家庭センターが起点となって、健診等の総合相談から、医療的ケアが必要なのか、又は福祉的ケア(障がい児相談支援事業所)が必要なのか、スクリーニングをして、より専門的支援が必要な場合は、児童発達支援センターをはじめとする専門的機関へ繋ぐことが求められます。

 

 

 

3,令和6年8月1日、小美玉市羽鳥にオープンの 茨城県指定 児童発達支援センター こどもサークル 小美玉つなぐ園 様(運営;サシノベルテ)を見学、お話しを伺いました。(R6・8・22)

 

【見学の概要】発達に支援が必要な未就学児を対象とする通所施設です。

基本機能は児童発達支援事業と共通しており、早期に必要な指導や特徴に合わせた療育を提供することで、将来的にお子様の成長とその家族の負担を軽減することを主な目的としているとのことです。

また、相談支援事業を併設し、お子様の発達の初期相談に対応できる経験豊富な相談員を配置しているとのことです。

 

こどもサークルでは、多くの専門職が在籍しており、言語聴覚士や作業療法士が保育士や児童指導員と連携して、一人ひとりに合わせた「機能訓練プログラム」を実施しているとのことです。

こどもサークル 小美玉つなぐ園の全景  

こどもサークル小美玉つなぐ園での1日の流れをご説明いただきました

 

園内を見学、運動療育、集団活動の大ホール、個別療育のための部屋、相談室、給食をつくる調理室等、ご案内いただきました。

 

 

 

 

 

見学後、相談室にて施設の方と発達支援・療育等についての現状や課題について意見交換をいたしました。