リンパ節転移 1.8mm (1個)
腫瘍径 2.1cm
Ki 10%
ルミナールA
グレードⅡ
ステージⅡb
病理結果の説明が先生からありました。
医 「じゃんさん、全摘で正解でした。予想以上に中で広がってました。」
残念そうに言われました。
それを聞いた瞬間、背筋がゾッとしたのを覚えています。
もしも、(前病院で)経過観察をしてたら?
もしも、手術を受けるのが早まらなかったら?
もしも、10か月前に胸の異変に気づかなかったら?
でも、直ぐにポジティブな気持ちになりました。だって、(見える範囲の)ガン細胞は切り取ってしまったのですから。
子どもたちの独立を見届け、私も人生を楽しむんだ!とガンサバイバーとしての覚悟を決めた時でもありました。
驚いた事に、覚悟を決めたのは私だけではなかったようで、病院の帰り道で夫が突然こう言ったのです。
「色々あったけど… 結婚式をやってみないか?」
次の瞬間、私はわんわん泣きました。子どもみたいに大きな声で泣きました。
ただただ、嬉しかったです。
私が結婚式をきちんと挙げられなかったことを後悔していた、それを夫は心に留めておいてくれたのでした。
その言葉を聞いた時、「もう一回この人と向き合って夫婦をやり直そう」と素直に思えました。
Vow Renewal
Vow =誓い、Renewal=再び
手術から半年後、ヴァウリニューアルという式を私たちは挙げました。私も調べるまで、全く知らなかったのですが欧米では結構行われるみたいです。
年月を重ねた夫婦が記念として祝い、改めて誓い合うセレモニー。
子どもたち3人と神父さまと夫婦と、シンプルなセレモニーでしたが気持ちの区切りとしてやって良かったなと思っています。
バラの花を子どもたちが撒いてくれました。
ガンサバイバーとして、夫の妻として私の覚悟は決まりました。