高尾山 を後にする。
時間はまだあるので
甲州街道を山梨方面へ。
大垂水峠を超えて
上野原市に行く。
自分が好きな
つげ義春さんの著書
「貧困旅行記」に上野原の事が
書いてある。
氏が感じた風景や空気に
触れたくて家族、友人
色々な人とこの街へ来た。
休日の甲州街道は閑散と
しているがそれも良い。
上野原市は酒饅頭が名物。
気候が酒饅頭造りに適しているらしい。
つげ義春さんはこの地まで
饅頭だけの為に訪れた事がある。
上野原に居るなら
買います酒饅頭。
今回は創業100年を超える
「永井」の酒饅頭を買った。
街道沿いの古いお店に
心が躍った。
メニュー豊富。
俺はあんまんと魚まんを買った。
あんまんは美味しい。
魚まんは塩マスの切り身が
入る替わり種。
見た目不細工な饅頭だが
美味しいのです。
変わり種の魚まんも
鮭のおにぎりを
想像させる味でした。
上野原の酒饅頭は人気。
ひっきり無しに客が来る。
上野原に訪れたら是非。
その後折り返し点を
決める入浴だが
鶴鉱泉に電話したら
休業中。
うーん…。
正直休業を繰り返し
している宿だけに心配。
廃業だけは避けて欲しい。
この鉱泉もつげ氏所縁の宿。
上野原に入浴出来る場所は
皆無となってしまった。
その先の大月市なら
家族貸し切りが出来る
渋い宿がある。
甲州街道には鉱泉が
点在する。
弁天島から始まり
美女谷、陣馬、君恋、
鶴、湯立人、金山、橋倉
笹子等々…。
廃業してしまった
場所もあるが渋い宿は健在。
日の出鉱泉に行った。
前回振られたが…。
今回は営業中。
鄙びてる宿。
だが家族利用出来るのが良い。
レトロというか…。
強烈な世界観全開。
まあ「おもてなしがー。」
なんて言う方には不向きです。
ボロ宿加減にビビります。
薪炊きの鉱泉。
掛け流し。
温泉分析表無し。
まあどうだって良い。
浴場は清潔。
このような宿は
無くなって欲しく無い。
湯を沸かす薪が積まれる。
平成のご時世まで残った奇跡。
500円。
銭湯ばりの入浴料。
やはり主な客はハイカー。
登山の後の入浴。
充分過ぎる。
庭にはニワトリが居る。
来るお客さんの為にか
生け花の準備か。
春の日の出鉱泉。
10万払っても
500円に勝てない事もある。
また行く。
潰れる前に。
永井酒饅頭店。
住所 山梨県上野原市上野原1596
TEL 0554-63-0109
日の出鉱泉
住所 山梨県大月市初狩町下初狩901
TEL 0554-25-6528