湯河原温泉中屋旅館に立ち寄り入浴をした。
でもこれは偶然の産物。
思いの他湯河原の温泉街に
早く着き過ぎた為
奥さんの許可を得て
中屋旅館に立ち寄りした次第。
湯河原温泉の宿の中でも
強烈に鄙びている言わばボロ宿だが
この宿は湯河原でも歴史が古く
自家源泉を持つ温泉宿だ。
湯河原温泉の共同湯っぽい宿と言えば
「ままねの湯」(入湯済。)が
有名だったりするが
そのままねの湯の近くにある旅館ですね。
宿の玄関口。
正直廃業してるかと思った
写真で見ると綺麗に見えるが
かなり鄙びてる宿です。
俺がガラスに写ってるのは
すんません・・・。
帳場。
何回か声を掛けても応答は無い。
それでも大声で呼んでいると
奥からおじさん(ご主人?)が出て来た。
俺「入浴出来ますか?」
おじさん「ここはままねの湯じゃ無いよ?良いの?」
俺「はい。」
おじさん「じゃ¥500ね。」
別にままねの湯だって良かったが
今日はままねの湯に入れ無い理由もある。
むしろ中屋旅館の風呂に入りたかった。
風呂の前にトイレを借りた。
トイレは2階にあるという。
2階は客間がある。
すげえ惹かれる客間や廊下。
1人なら間違い無くこの宿に
投宿している。
宿泊するとトイレは共同トイレですね。
廊下に沁み付いた味に感慨を覚えた。
廊下に湯治客の轍が残る。
いいじゃん。
帳場を左に曲がると男女別の浴場。
味がある風情。
レトロな体重計が浴場前に鎮座。
見た事無い位古い体重計だ。
脱衣所は籠だけのシンプルなもの。
この前に娘を海に入れているから
がっつり入浴したい。
男湯。
第一印象は綺麗。
宿の外観の割には・・・。
大人7人程はいける湯船。
タイルも味がありますね。
カラン。
悪いけどシャワーとか無いから。
備え付けのシャンプーはメリット。
硬派な昭和の浴場だ。
俺は全身洗ってから入浴したが
共同湯スタイルで湯船の温泉で流した。
日曜の昼下がりに独占の湯河原。
しかも¥500ですよ。
中屋旅館ってちょいと不思議な湯の使い方。
加水、加温、消毒、ろ過すべて無しだが
溜め湯状態。
実は風呂の時間は朝7時から夜10時まで。
豊富な源泉があるのに。
夜10時以降は湯をすべて抜き清掃。
それで掃除後に湯を張り始める。
朝7時に浴槽が満タンになり
尚且つ適温になってる次第らしい。
24時間入れるのも嬉しいが
昔ながらの湯使いも良いですね。
独占で楽しみましたよ。
ナトリウムカルシウム塩化物硫酸塩泉。
温度約66℃
PH7.7。
キシキシ浴感もあるが
優しい温泉ですね。
長湯が出来ないからカランの冷水を
浴びながらの入浴。
湯河原温泉の湯は浴感が強い。
溜め湯といいつつも源泉蛇口が
温泉成分が付いてる。
当然全開にカランを開ける。
ここもケロリン。
うっとりしちゃうよな。
この光景。
贅沢過ぎます。
宿の客間かな。
強烈に鄙びてるが
宿泊したいですよね。
源泉。
中庭にも源泉があった。
シビれる光景。
良い温泉に入れた。
宿の意匠は好み。
いずれ宿泊したいが・・・。
いや。
必ず宿泊で再訪する。
煌びやかな旅館も良いが
朽ち果てそうな旅館でも
良質な温泉が湧いている。
手拭いを下げて妻子の元に戻った。
ちょっとしたタイムスリップだった。
中屋旅館
住所 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上615
TEL 0465-62-2024