先日、はちきよしみちさんから相談を受けました。
高級な寿司屋さんに初めて行くので恥をかかなくて済むように、寿司屋の作法を教えて欲しいとの事です。
男爵は、回転寿司マニアですが、接待絡みでは回らない寿司屋も行きますので、特別に寿司屋の作法を教えてあげる事にしました。
本当は身銭を切って何度も通って多少恥をかいても、そうやって男は寿司屋の作法を覚えていくものだと思います。
なぜなら、やっぱり敷居が高い寿司屋は男にとって特別な存在だから。
でも、親友のはちきさんが困っているなら一肌脱ぐのも男の優しさでしょう。
私が40年かかって学んだエッセンスを、わかりやすく彼に説明してあげました。


男爵「まず、金は余裕を持って用意しとけ。」
はちき「おう。」
男爵「店にはいったら『オヤジ、おあいそ!』と元気良く言え。こいつはただもんじゃないと思ってもらえる。」
はちき「おう。」
男爵「席についたら、一言『あがり』と言え。ウーロン茶を頼むと高いが、あがりはタダだ。しかも玄人っぽく見える。」
はちき「おう。」
男爵「ほんでな、『いらっしゃい、何握りましょう』と言われたら、絶対に目を逸らさすにこう言え『お前の寿司屋は、寿司以外を握っているのかっ!』・・・これが寿司屋のオヤジへの一種の激励や。こいつはできる!と思ってもらえるやろ。」
はちき「なるほどな、ところで、わしな最初は玉子とか頼むと通っぽいって聞いた事があるんやけどホンマなん。」
男爵「ドアホっ、最初に甘い玉子を頼んでどないすんねん。死ね!死んでしまえ。玉子はデザートや、ボケっ!」
男爵「すまん、ちょっと言い過ぎた。・・・・最初はガリを頼め。ガリを食えば寿司屋の力量が全てわかるからな。
これで緊張するか、挑戦的な表情になるか、はたまた媚びた笑みを浮かべるか、主人の顔つきをしっかり観察しろ。考えるんじゃない、感じるんだ。」
はちき(ちょっと緊張ぎみ)「ほんで、わしどうしたらええの?」
男爵「ガリが気に入ったら、少し沈黙してから『オヤジ・・・いい仕事してるな。』と笑顔で一言言えばOK。まあ、面倒かもしれんが寿司屋の礼儀作法みたいなもんや。」
はちき「マジありがと、だいぶわかったわ。あとなー、あんまり高くならんようにするにはどうしたらええ?」
男爵「行く前に、牛丼の大盛かうどんでも食っとけボケっ!死ね!」
はちき「そやな、牛丼食っていくわ。あと他に、あんまり高くならんように注意する事ある?」
男爵「これはあんまり人に教えたくないんやけど教えたろ。お会計の際にホットペッパー見たと言えば、安くなる場合もある。言うだけはタダや。」
はちき「本当に助かるわ。言ってみる。」
男爵「そうそう、40過ぎててもお前みたいな若造が調子こいて、寿司屋のオヤジを『大将』とか呼ぶなよ。百万年早いわ。とりあえず一見さんの若造は、寿司屋のオヤジの事は『キャプテン』って呼ぶのが普通やで。」
男爵「あと、なるべくなら日本近海の魚図鑑を持って行け。コミセンの図書館で借りたらタダや。店の品書きは絶対見るな。コイツ素人やと思われる。寿司屋はな、素人の客やと舐められたら終わりや。」
はちき「マジ助かったわ。あんがと。」
はちきよしみちさんがいつ寿司屋に行くのか知りませんが、これで恥はかかないでしょう。がんば!