2年ぶり、いや3年ぶりの更新です。つか、アメブロにアカウント持ってたことさえ忘れていました(爆)

3年前とどう変わったか?と言いますと、仕事辞めてアメリカに移り住んでいます。思うところがありまして。

元々世捨て人願望が強い人なもので、明日は明日の風が吹くって感じで好きな写真を撮り歩いています。


まあなんつーか、アメリカに来ても中々ブログネタには困るルーティーン生活を送っていますから更新は完全に滞るかと思いますが自己満足できる範囲でボチボチ手を付けていこうかと思っています。


だってブログよりFacebookとかTwitterの方が気楽なんだもん。


 昨日、お話しました、メリタさんがペーパードリップを発明したのは1908年、丁度100年前の出来事です。当時、マーケティングリサーチなるものが、学問的に確立されていたとは思えませんし、緻密な販売戦略があったとも思えません。何せ、商売をした事のある人ではありませんし。

 商売の基本は、買う人(購入者)が、欲しいと思う物を、欲しいと思う値段で売るという事に尽きます(これを言うと、僕の商売である企画屋という商売を否定する事になるのですが、現代の商売は、もうちょっと複雑になっているので、僕みたいな商売が成り立つのですが(笑)。)。

 では、なぜメリタさんのペーパードリップが爆発的に売れたのか?

 答えはおそらく偶 然でしょう(笑)。たまたま自分が発明したものが、めんどくさがりやの主婦が求める物(ニーズ)に合致していたからだと思います。


 主婦のちょっとした思い付きが、下手をすれば世界を席捲してしまうことがあるということは、お分かりになられたかと思います。

 ですが、メリタさんは、商売人としては失格なのです。メリタさんが成功した理由を挙げるとすれば、昨日も書きましたが、基本的に怠け者であった事。主婦であるがゆえに、御主人の収入もあり、お金の心配をしなくて良かったので、自由な発想で物が考えられた事。そして、その商品が、たまたま主婦が共有する悩みを解決するものであった事が挙げられます。

 しかし、ビジネスは一発屋であってはならず、継続性を考えなくてはいけませんし、失敗も極力抑えなければなりません。その意味で、メリタさんの発明は、成功するか、失敗するか、発売した時点では、全く予想がつかないギャンブル性が高いものだと思います。そういう意味で商売人としては失格だと思うのです。そこで、先ほど書きました、マーケティングリサーチなるものが登場します。

 マーケティングリサーチとは、要するに、物を売るために、世の中にどんな物がどんな値段で求められているのか?簡単に言えば、そんな事を探る行動の事を言います。宣伝だデザインだってのも、ここの分野に入っていきますが、長くなるのではしょります。このリサーチは、主にアンケートで行われる事になります。具体的な手法を考えると、自分が世の中に出したい物を、実際に使ってもらったり、デモンストレーションをするなどして見てもらい、感想をもらうという手法になります。その反応で、「このまま出す」「改良して出す」「出さない」いずれかの決定をするという流れになります。


 さて、上でちょっと触れましたが、商売とは、つまるところギャンブルです。もっと言えば、人生そのものがギャンブルなのです。

 「私、ギャンブル嫌い」って言われる向きもあるかと思いますが、出生も、進学も、就職も、結婚も、もっと細々とした行為も、成功したり、失敗したりとギャンブルそのものなのです。ある意味、ギャンブル嫌いは、人生そのものを否定することにもなりかねないのです。


 商売ともなると、ギャンブル的要素は、さらに高くなります。そのギャンブル的要素を極力排除するために、神社に参拝するだの、信仰に走るだのは論外であるばかりか、逆効果です。(これは、機会を見てお話します。)ではどうするか?散々話していますが、マーケティングリサーチに基いた数値を元に、主観を排除した視点を持つ事です。これだけでも、随分ギャンブル的要素は少なくなるのです。


 さて、次回予告。


 アイデアを生み出す才能が無いと思ってるあなたへ。

 お店を語っていきたいと思います。





 明けましておめでとうございます。


 私は正月生まれなもので、毎年正月は、一つ爺になる日ですので、あまりおめでたくもないのです。


 さて、このブログ、開設してから、完全に放置していました。単に忘れてただけです。新年になったことですし、これから、ボチボチと、更新していきたいと思います。


 さて、このブログは、私の生業である企画屋という仕事から見た、経営分析なるものを、偉そうにしてみたいと思います。ただ、こうすりゃ儲かる的なテクニック論は書きません。責任持てませんし(笑)。ただ、失敗はよく見えるので、こんなエラーをしたら、会社(店)は儲からない的な事は、かなり書くと思います。

 企画屋という商売は、客を楽しませてナンボ、ドキドキさせてナンボの商売なので、文中に商売のヒントがあるかもしれません。もし、お役に立てたなら、企画屋冥利に尽きるってとこですね。


 さて今日からの本題。主婦の起業についてです。


 主婦というのは、得てしてとんでもない発想をするもので、便利グッズなんかは、主婦のアイデアから生まれるものが、かなりの割合を占めています。そして、時に、主婦は非常に大胆です。普通では怖くて出来ないような事も、平気でやっちゃいます。失敗する怖さを感じてないと言ってもいいでしょう。そういう意味では、男の方がヘタレです。それが大成功を生むカギではあるのです。

 共通して言えるのは、怠け心がアイデアを生む。という事です。主婦=怠け者と定義している訳ではありませんが、「毎日の家事、大変だな~」「楽したいな~」という怠け心が、アイデアを生むのです。そのアイデアが、なぜヒットを生むのか?と申しますと、生活そのものなのです。面倒な事を美徳と感じ、嬉々としてする姿は、古い価値観を持たれている方から見れば、美しく見えるのかもしれませんが、本当に嬉々としてやられてる方は、特異な方か、マゾだと思います(笑)。話は脱線しましたが、自分にとって面倒な事というのは他人にとっても面倒。全てとは言いませんが、結構な割合で当てはまっているように感じます。

 メリタというコーヒーメーカーの会社があります。ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、コーヒーを入れるときのペーパードリップを発明した会社といえば、何となくイメージできると思います。

 メリタというのは、人の名前で、この人は普通の主婦でした。当時、コーヒーはネルドリップと言って、粉にしたコーヒー豆を、布に入れて濾していました。確かに、ネルドリップで入れたコーヒーは、とても美味しいのですが、布を洗ったり、濾した後のコーヒー豆を捨てたり、布を乾かしてはいけないなど、かなり面倒なのです。

 メリタおばさんは、どうしたら楽で美味しくコーヒーが入れられるかを考えました。そこで「紙を布の代わりにすれば、そのまま包んでポイできるじゃん。」と言ったかどうかは知りませんが、そう考えたんですね。人間という生き物は、楽するための苦労はできてしまうものでして、どの位のスピードで、お湯を落とせば美味しいコーヒーになるかっていう実験をしまくりまして、紙の質や、ペーパーホルダーの穴の大きさも、その実験で得られたものなのです。その発明は特許を取り、結果、メリタおばさんは、大金持ちになったという事です。


 こまかく分析すると、もうちょっと長くなりますので、次回に回しますが、今日の格言として、


金持ちになりたきゃ、良妻賢母になるな。


と、言っておきましょう。